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日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 144.46 - 0.40 (- 0.28%) 145.51 / 144.10
ユーロ・ドル 1.1283 + 0.0043 (+ 0.38%) 1.1285 / 1.1218
ポンド・ドル 1.3392 + 0.0031 (+ 0.23%) 1.3395 / 1.3335
ドル・スイス 0.8289 - 0.0055 (- 0.66%) 0.8363 / 0.8288
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<きょうの材料>
主な米経済指標の発表はなし
*トランプ大統領
・一部の共和党議員がパフォーマンスをしている
・われわれは非常に建設的な議論を行う。
・われわれは意味のある歳出削減は一切行わない。
・メディケイド、メディケア、社会保障制度の変更はしない。
*ムサレム・セントルイス連銀総裁
・米経済は堅調さを示しており、労働市場は回復力がある。
・インフレ期待が定着していない場合、インフレに焦点を当てる必要。
・中国との合意後も関税は景気見通しに悪影響を及ぼす可能性高い。
・現在の金融政策は適切に設定されている。
・米経済は堅調さを示しており、労働市場は回復力がある。
・インフレ期待が定着していない場合、インフレに焦点を当てる必要。
・経済政策の結果の幅は広く、不確実性は高い。
・インフレ圧力が強まっている模様。
・インフレが持続する場合、バランスの取れたアプローチを採用する可能性。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
・米格下げや税制法案が不確実性をさらに高める可能性。
・不確実性が政策措置のタイムラインを延長する可能性。
・消費者が関税にどう反応するかは不明。
・経済の行方を確認するまで行動を待つ必要。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
通関ベース貿易収支(4月)08:50
予想 2200億円 前回 5594億円
予想 -2250億円 前回 -2336億円(季調済)
【英国】
消費者物価指数(CPI)(4月)15:00
予想 1.0% 前回 0.3%(前月比)
予想 3.3% 前回 2.6%(前年比)
予想 3.6% 前回 3.4%(コア・前年比)
小売物価指数(RPI)(4月)15:00
予想 1.4% 前回 0.3%(前月比)
予想 4.2% 前回 3.2%(前年比)
予想 N/A 前回 2.8%(前年比・除くモーゲージ利払い)
石破首相と野党3党党首による党首討論
クリーブランド連銀総裁、サンフランシスコ連銀総裁、アトランタ連銀主催イベント出
席
ボスティック・アトランタ連銀総裁が挨拶
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きょうのNY為替市場、終盤にかけてドル売りが優勢となる中、ドル円も上値の重い
展開が続き、144円台半ばでの推移。東京時間の早朝には一時145.50円付近ま
で上昇する場面が見られたものの、145円台に入ると戻り待ちの売りオーダーも観測
されているようだ。
現地時間の20日からカナダでG7財務相・中央銀行総裁会議が開催され、その際に
加藤財務相とベッセント米財務長官とで日米協議の開催で調整とのニュースも流れてい
る。トランプ政権は「ドル高は国益」の従来のスタンスを表向きは変えていないが、水
面下では相手国に対して自国通貨高の是正を求めているとの憶測も出ている状況。
ただ、先週の米格下げやドル離れに市場の注目があたっている中、米国側は表向き
「ドル高は国益」のスタンスは変えられない。一方、日本側としては物価対策の面から
ある程度の円高であれば許容可能といったところであろう。
そのような中でオプション市場では、ファンド勢や機関投資家中心に、ドル円の下落
を想定した取引が増えており、ドル円の上値は重いようだ。
ユーロドルは1.12ドル台で上下動した後、終盤に1.12ドル台後半に上昇。本
日の21日線が1.1285ドル付近に来ているが、その水準に顔合わせしている。2
1日線の水準を完全に回復できるようであれば、2月以降の上昇トレンドに戻れそうな
気配も強まる。
ECBの利下げについて市場も様々見方が出ているが、年内はあと2回との見方が多
い。その場合、政策金利は1.75%まで低下することになるが、ECBは中立金利を
1.75-2.25%の間にあると試算しており、その下限まで引き下げることにな
る。
いまのところ市場では次回6月の利下は確実視しており、本日はECB理事のウンシ
ュ・ベルギー中銀総裁の発言が伝わっていたが、市場の見方は理に適うと述べていた。
ポンドドルは堅調に推移し、終盤に1.33ドル台後半に上昇。いまのところポンド
には追い風が吹いているが、この水準は長期的に維持できそうにないとの見方が出てい
る。対ドルでのポンドの堅調さは、主にドルの弱さに起因している。ドルにはまだ完全
に表面化していない複数の要因があり、弱含みの展開が続いている。
ドルに弱さが見られる限り、ポンドは堅調さを維持するだろう。特に円やユーロなど
の主要通貨がドルの弱さを吸収し、市場が節目と考える水準を突破できていないことか
ら、ポンドにその役割を果たす余地が生まれているという。
ドルに対するポンド上昇は4カ月連続となる勢いだが、英景気見通しから、それは正
当化できない。英国は生産性の問題や労働市場の構造的な不足、そして先進国の中でな
お高水準にあるインフレに直面していると指摘している。
MINKABU PRESS