16日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続落。為替の円高を背景に値を下
げる展開となったが、後場には値頃感からの買いが流入し下げ渋る動きとなった。
大引けの日経平均株価は前日比1円79銭安の3万7753円72銭。プライム市場
の売買高概算は19億5178万株。売買代金概算は4兆4706億円となった。値上
がり銘柄数は858と全体の約52%、値下がり銘柄数は705、変わらずは69銘柄
だった。
前日の米株式市場では、長期金利の低下を背景にNYダウが反発したものの、ハイテ
ク株は軟調でナスダック指数は下落した。これを受けた東京市場は値を下げてスター
ト。一時1ドル=144円90銭台に円高が進行したことを受け、日経平均株価は午前
10時過ぎに270円を超える下げとなり3万7400円台まで下落した。半導体関連
株などに利益確定売りが膨らんだ。内閣府が寄り前に発表した1~3月期の実質国内総
生産(GDP)は前期比年率で0.7%減となったことも警戒された。ただ、売り一巡
後は下値を拾う動きが強まり、下げ渋る展開。日経平均株価は後場に入り一時プラス圏
に浮上した。週末で積極的な売買が見送られるなか、大引けにかけ一進一退が続き、結
局小幅安で取引を終えた。
個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<
8035>が安く、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>が下落した。三井住友
フィナンシャルグループ<8316>やりそなホールディングス<8308>が軟調で、楽天グ
ループ<4755>や三井E&S<7003>も値を下げた。日本郵政<6178>や富士フイルム
ホールディングス<4901>も売られた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三菱重工業<7011>、川崎重
工業<7012>が高く、アシックス<7936>やディー・エヌ・エー<2432>が値を上げ
た。任天堂<7974>やファーストリテイリング<9983>、信越化学工業<4063>が買わ
れ、サイバーエージェント<4751>やJ.フロント リテイリング<3086>が急伸し
た。
出所:MINKABU PRESS