13日の東京株式市場は主力株を中心に強気優勢の地合いが続き、日経平均は大きく
水準を切り上げ連日で史上最高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前営業日比556円50銭高の4万3274円67銭と大幅
高で6日続伸。プライム市場の売買高概算は23億9654万株、売買代金概算は6兆
3336億円。値上がり銘柄数は946、対して値下がり銘柄数は611、変わらずは
65銘柄だった。
前日の米国株市場ではハイテク株などをはじめ広範囲に買われ、ナスダック総合株価
指数とS&P500指数が最高値を更新、これを受けてきょうの東京市場はリスク選好
の地合いが続いた。短期的には過熱感も強いが、先物主導で終始上値指向が緩むことは
なかった。米国では7月の消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、FRBによる早
期利下げ期待が高まっており、日本株も投資家のセンチメントが強気に傾いている。海
外投資家とみられる大口買いが、出遅れている半導体関連の主力銘柄などに流入し日経
平均の上昇に貢献した。空売り筋の買い戻しなども誘発し、日経平均は寄り付き早々に
4万3000円台に乗せ、TOPIXと共に最高値街道を走る展開に。取引時間中はア
ジア株がほぼ全面高に買われたこともリスクオンを助長した。売買代金も3営業日連続
で6兆円台をこなすなど活況が続いている。
個別では、群を抜く売買代金をこなしたサンリオ<8136>が大幅続伸と気を吐いたほ
か、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>など半導体
製造装置関連株が強い動き。フジクラ<5803>が買われ、ソシオネクスト<6526>、ル
ネサスエレクトロニクス<6723>なども高い。東京電力ホールディングス<9501>が物
色人気、ソニーグループ<6758>も上昇した。三菱重工業<7011>も活況高。アシック
ス<7936>が値上がり率トップに買われ、アンビスホールディングス<7071>がストッ
プ高、アジアパイルホールディングス<5288>も値を飛ばした。
半面、IHI<7013>が軟調、キーエンス<6861>も下落した。キオクシアホールデ
ィングス<285A.T>、富士通<6702>が冴えず、日本マイクロニクス<6871>は
急落した。宮越ホールディングス<6620>が値下がり率トップに売り込まれ、クロス・
マーケティンググループ<3675>も急落。スター精密<7718>、ミライト・ワン<1417
>などの下げも目立った。
出所:MINKABU PRESS