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日本時間午前6時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 154.09 + 0.67 (+ 0.44%) 154.25 / 153.36
ユーロ・ドル 1.1560 - 0.0006 (- 0.05%) 1.1583 / 1.1541
ポンド・ドル 1.3178 + 0.0016 (+ 0.12%) 1.3191 / 1.3137
ドル・スイス 0.8048 - 0.0004 (- 0.05%) 0.8073 / 0.8044
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<きょうの材料>
主な米経済指標の発表はなし
*米3年債入札結果
最高落札利回り 3.579%(WI:3.589%)
応札倍率 2.85倍(前回:2.66倍)
*ムサレム・セントルイス連銀総裁
・米経済が来年の早い時期に力強く回復する。
・財政支援や利下げ効果、規制緩和。
・追加利下げには慎重な対応が必要。
・インフレ抑制への下押し圧力がほぼなくなる水準に接近。
・さらに利下げを行える余地は限られている。
・だからこそ慎重に行動することが極めて重要。
*ミランFRB理事
・9月よりもハト派的スタンス。
・データがっそれを裏付けている。
・12月は0.5%ポイントの大幅利下げを要請。
・現時点ではそれが適切。
・コアPCEインフレは2%目標に大幅に接近。
*リーブス英財務相
・予算編成において税制と支出の両面を検討中。
・優先課題は債務削減、生活費抑制、国民保健サービス(NHS)の待機時間短縮。
・選挙公約を守るためには歳出削減が必要。
・予算措置への最終決定はまだ行っていない。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
経常収支(9月)08:50
予想 25000億円 前回 37758億円
予想 22500億円 前回 24635億円(季調済)
貿易収支
予想 -1001億円 前回 1059億円
【英国】
ILO失業率(7-9月平均)16:00
予想 4.9% 前回 4.8%
【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(11月)19:00
予想 41.0 前回 39.3
日本30年利付国債入札(7000億円程度)
NZ中銀インフレ予想(第4四半期)
ベテランズデーのため米債券市場は休場
中国「独身の日」
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きょうの為替市場でドル円は再び154円台を回復。41日目に入っている米政府機
関閉鎖だが、ようやく出口が見えそうになって来ているようだ。米上院は9日、手続き
上の措置で投票を実施し、一部の民主党議員の賛成を得た。合意内容は、農務省と退役
軍人省、議会自体の2026年度(25年10月-26年9月)予算案は可決。その他
の省庁については来年1月30日までのつなぎ予算を確保する。
本会議で可決でも、成立には修正案の下院での再可決とトランプ大統領の署名が必要
となるが、大きく前進はした格好。一方、対立していた医療保険制度改革法(オバマケ
ア)に基づく補助金延長に関しての採決は12月に行うことで合意した。ただし、12
月に採決で揉めるようであれば、1月に再度不安定になりそうな情勢は残る。
つなぎ予算案が成立した場合、市場の注目は発表が延期されていた米経済指標がどう
なるのかだが、9月分の発表と、集計できていないであろう10月分を含めてどうなる
のか、いまのところ全く未知数。
ドル円は155円台に向けて再び歩みを進めているが、11月に入って以降154円
台半ばの水準で何度も上値を止められている。目先はその水準を突破し、155円を試
す展開になるか注目される。
きょうのユーロドルは1.15ドル台で上下動。下げ止まってはいるものの21日線
の下での推移は続いており、9月中旬からの下げトレンドは継続。一方、ユーロ円はN
Y時間に入って伸び悩んでいるものの、一時178円台半ばまで上昇し、21日線の上
も維持。上向きのトレンドは続いている。
アナリストは2026年は経済指標が通貨動向の主な要因になる中、それらはユーロ
の支援材料になるとの見方を示している。「2026年は経済データが為替市場の主要
なドライバーとなる見通しで、ユーロは恩恵を受ける可能性がある」という。大半の中
銀が利下げサイクルを終了、もしくは終盤にあり、貿易環境にも不確実性が減少してい
るため、今後は経済指標がより重要な役割を果たすと指摘している。
ユーロは少なくとも2025年の上昇分を維持できる好位置にあるとも述べており、
予想では、ユーロ圏の成長は来年前半に前期比年率1.0-1.5%、後半には1.7
-1.8%を予想。ただし、フランスの政治的不透明感が依然として主要リスクだとし
ている。
ポンドドルはロンドン時間に1.32ドル台を試す動きが出ていたものの、NY時間
に入って一時1.31ドル台半ばに伸び悩んだ。一方、ポンド円は203円台を回復
し、21日線の水準を回復。
市場は明日の英雇用統計に注目している。賃金上昇率が前回からさらに鈍化すれば、
12月の英中銀の利下げ観測が強まり、ポンドはネガティブな反応を示すとの見方がア
ナリストから出ている。
同アナリストは、英中銀による12月利下げの可能性が市場で過小評価されていると
考えているという。賃金上昇率がさらに鈍化すれば、英中銀はインフレが当初考えられ
ていたほど持続的ではないとの確信を高めるだろうと指摘している。短期金融市場では
12月の英中銀の利下げ期待を73%程度で織り込んでいる状況。
MINKABU PRESS