22日の東京株式市場はリスク回避ムードの強い地合いとなり、日経平均株価は大き
く下値を探る展開で3万8000円台前半まで水準を切り下げた。
大引けの日経平均株価は前営業日比542円64銭安の3万8411円96銭と大幅
続落。プライム市場の売買高概算は16億8467万株、売買代金概算は3兆8079
億円。値上がり銘柄数は135、対して値下がり銘柄数は1493、変わらずは17銘
柄だった。
きょうの東京市場は朝方に売り買い交錯でスタートしたが、その後は先物主導で急速
に下値を探る展開に変わった。前日の米国株市場では最高値圏にあるNYダウが上昇一
服となったものの、ハイテク株に強い銘柄が目立ち、ナスダック総合株価指数は4日続
伸した。また、外国為替市場ではドル高・円安が急速に進んだこともあり、東京市場も
追い風が意識されたが、取引開始後しばらくして地合いが急速に悪化した。27日に投
開票される衆議院総選挙で与党が想定以上に議席数を減らし、過半数割れも視野に入る
という報道を受け、海外投資家とみられる売りを誘発したもよう。先物主導で日経平均
は一時700円を超える下げをみせる場面もあった。値下がり銘柄数は1500近くに
のぼり、プライム市場の9割強の銘柄が下落する全面安商状となった。ただ、売買代金
はきょうも4兆円台に届かなかった。
個別では、売買代金首位のディスコ<6146>が軟調だったほか、レーザーテック<
6920>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連
が売りに押され、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛
関連も下げた。ファーストリテイリング<9983>が安く、フジクラ<5803>も下値を探
った。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも冴えない。IDOM
<7599>が急落したほか、インソース<6200>、メドレー<4480>、LITALICO
<7366>などが大幅安。
半面、トヨタ自動車<7203>が底堅さを発揮、日本郵船<9101>など海運株にも買い
が向かった。ローツェ<6323>が上昇、ユー・エス・エス<4732>も商いを伴い堅調だ
った。ラクーンホールディングス<3031>が急騰したほか、イオンファンタジー<4343
>、古野電気<6814>が大幅高となった。
出所:MINKABU PRESS