経済ニュース

<< 一覧に戻る

2024年10月22日(火)05時35分

NY外為市況=150円台後半

--------------------------------------
日本時間午前5時33分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  150.80 + 1.27 (+ 0.85%) 150.84 / 149.09
ユーロ・ドル 1.0816 - 0.0051 (- 0.47%) 1.0872 / 1.0811
ポンド・ドル 1.2983 - 0.0069 (- 0.53%) 1.3058 / 1.2977
ドル・スイス 0.8660 + 0.0012 (+ 0.14%) 0.8663 / 0.8633
------------------------------------
<きょうの材料>
【米国】
*米景気先行指数(9月)23:00
結果 -0.5%
予想 -0.3% 前回 -0.3%(-0.2%から修正)(前月比)
*ローガン・ダラス連銀総裁
・米経済は堅調だが不確実性は依然として残ると再言及。
・金利は段階的に中立水準まで引き下げられると予想。
・金利とバランスシートは正常化されている。
・保有資産の縮小は利下げと矛盾するものではない。
・マネーマーケットの流動性は十分過ぎるほどある。
・バランスシート縮小には市場の圧力を許容することが重要。
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
・労働市場がインフレの原因ではない。
・悪循環に陥れば関税の分析は困難。
・政策が経済に一定のブレーキをかけていると依然考えている。
・回復力から中立金利がさらに上昇する可能性を考えさせられる。
・中立金利は人口統計と生産性に左右される。
・AIが生産性を押し上げるかの判断は時期尚早。
・労働力の弱さが金利見直しにつながれば、それは驚き。
・地政学が原油にそれほど影響を与えていないことに驚いている。
*プーチン大統領、23日にイランの首脳と会談
 ロシアのタス通信によると、プーチン大統領は今週23日にカザンで開催されるBR
ICSサミットでイランの首脳と会談を行う予定だと伝わった。報道によると、イラン
のペゼシュキアン大統領が年内にもロシアを訪問し、包括的戦略パートナーシップ協定
に署名する可能性があるとし、両国は間もなく訪問日程について合意する見通し。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【英国】
公共部門ネット負債(9月)15:00
予想 172億ポンド 前回 137億ポンド
【カナダ】
鉱工業製品価格(9月)21:30
予想 -0.6% 前回 -0.8%(前月比)
原材料価格指数
予想 -1.5% 前回 -3.1%(前月比)
日銀「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」
ベイリー英中銀総裁が講演
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が挨拶(質疑応答なし)
IMF世界経済見通し
BRICS首脳会議
-----------------------------------
 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となり、ドル円は150円台後半まで上げ幅
を拡大した。米国債利回りも上昇する中、ドル円は上値追いが強まっており、目先は1
51円台前半に来ている200日線を試すか注目される。
 FRBの利下げペースは他の主要中銀と比べて緩やかなペースになるとの見方から、
市場のドル高への期待は根強い。一部からは11月FOMCで利下げが見送られるので
はとの観測も浮上していた。また、米大統領選や中東リスクに絡んだドル高も指摘され
ている状況。ドル円については日曜日の衆院選での自民党の苦戦が報じられており、政
治的な不安定が日銀の利上げに影響するのではとの見方も出ていた。
 ユーロドルは下値模索が続き、1.0815ドル付近まで下げ幅を拡大。先週末には
買い戻しが入り、200日線付近まで戻していたものの、本日の値動きを見た限りにお
いては、強い上値抵抗となっているようだ。
 今週は10月調査分のユーロ圏PMIが発表される。前回とほぼ同水準が見込まれて
いるが、内容次第ではユーロをさらに低下させる可能性があるとの指摘が出ている。E
CBは先週、2回連続で金利を引き下げたが、ラガルド総裁はPMIデータが政策決定
において重要である可能性を示唆していた。今週のPMIデータがユーロ圏経済の低迷
を示す証拠をさらに提供するようであれば、ユーロドルは弱含みで推移する可能性が高
いという。
 ポンドドルも下げを加速させ、これまで強くサポートされている1.30ドルを再び
割り込んだ。100日線が1.2960ドル付近に来ており、目先の下値サポートとし
て意識される。今週はベイリー英中銀総裁の講演がポンドの鍵となる可能性があり、今
後の利下げのシグナルとなるか注目されるとの声も聞かれる。
 今月の英経済指標は先週の英小売売上高など強めのデータも出ており、11月は利下
げを実施するものの12月は見送るのではとの観測も出ている。ただ、ベイリー総裁は
インフレが落ち着いていることから利下げに前向きとも言われている中で、総裁がどの
ような発言をするか注目される。
 総裁の講演は木曜日の10月の英PMIよりもポンドにとって重要との声も出てい
る。英PMIはポンドにとってポジティブな材料となる可能性があるが、その影響は限
定的な可能性もあるという。
MINKABU PRESS