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2024年11月19日(火)06時35分

NY外為市況=154円台での推移

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日本時間午前6時33分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  154.62 + 0.32 (+ 0.21%) 155.36 / 153.84
ユーロ・ドル 1.0595 + 0.0055 (+ 0.52%) 1.0607 / 1.0526
ポンド・ドル 1.2678 + 0.0060 (+ 0.48%) 1.2687 / 1.2610
ドル・スイス 0.8830 - 0.0046 (- 0.52%) 0.8887 / 0.8830
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<きょうの材料>
【米国】
*NAHB住宅市場指数(11月)0:00
結果 46
予想 42 前回 43
【カナダ】
*住宅着工件数(10月)22:15
結果 24.08万件
予想 24.50万件 前回 22.34万件(22.38万件から修正)
*グリーン英中銀委員
・予算案により英インフレは再上昇の可能性。
・インフレ指標は概ね低下傾向。
・サービスインフレは思うように速くは低下していない。
・労働市場は緩和しており、賃金上昇は収まるはず。
・インフレ期待は抑制されている。
・賃金上昇は私が望むほど速くは収まっていない。
・賃金上昇率が3%を大きく上回るのは高過ぎる。
・賃金上昇率が予想よりも高止まりするリスクがある。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(10月)19:00
予想 2.0% 前回 2.0%(前年比)
予想 2.7% 前回 2.7%(コア・前年比)
【米国】
住宅着工件数(10月)22:30
予想 134.2万件 前回 135.4万件
住宅建築許可件数
予想 144.5万件 前回 142.5万件
【カナダ】
消費者物価指数(CPI)(10月)22:30
予想 0.3% 前回 -0.4%(前月比)
予想 1.9% 前回 1.6%(前年比)
ECBユーロ圏妥結賃金(第3四半期)
石破首相が会見
エルダーソンECB理事が講演
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 きょうのNY為替市場、ドル円は海外時間に入って買い戻しが優勢となり155円よ
り上のゾーンを試す展開が見られたものの、結局、154.65円付近に押し戻されて
いる。米国債利回りが下げに転じたこともドル円を圧迫した。
 本日は植田日銀総裁が講演を行い注目されていたが、今後の金利見通しについて明確
な指針を示さなかった。タカ派なメッセージを期待していた投資家も多くいたことか
ら、円相場は円安の反応が見られていた。総裁は明確なヒントを避け、経済と物価の動
向によると述べたていたが、12月利上げに強気な見方も一部からは出ている。いずれ
にしろ、足元のデータからは12月か1月には追加利上げを実施すると見られているよ
うだ。
 市場はドル高自体は一服させており、次のヒントを探っている。先週のパウエルFR
B議長の「利下げは急がない」との発言から12月のFOMCでの利下げについては五
分五分と見られている。今週は米住宅指標以外は重要なデータも少なく手掛かり材料に
乏しい。
 本日のユーロドルは買い戻しが優勢となり、一時1.06ドル台に上昇する場面も見
られた。しかし、上値が重い雰囲気に変化はない。ユーロ圏の先行き不透明感から、ユ
ーロドルは1.01ドルまで下落するとの見方が出ている。トランプ氏が提案する貿易
関税がユーロ圏経済に大きな影響を与え、ユーロドルは最近の下落をさらに拡大する可
能性があるという。
 労働市場のひっ迫以外、ユーロ圏の成長の原動力が限られていることを踏まえると、
ファンダメンタルズの観点からもユーロに対して楽観的にはなれないと述べている。欧
州全体で経済政策への不透明感が高まっており、市場ではユーロ圏と米国の金融政策の
さらなるかい離が織り込まれる可能性もあり、ECBはFRBよりも大幅な利下げを行
うことが予想され、ユーロドルは2025年第2四半期には現在の1.05ドル台から
1.01ドルまで下落すると見ているようだ。
 ポンドドルは買い戻しが出ており、一時1.2685ドル付近まで買い戻された。欧
州はトランプ関税の影響を警戒しているが、英国はトランプ関税計画の影響を受けにく
いことから、ポンドが上昇する可能性があるとの見方が一部から出ている。
 ポンドはここ数週間下落しているが、トランプ氏の貿易関税計画の焦点が英国になる
可能性は低く、来年には再び上昇する可能性があると指摘している。また、英国がサー
ビスセクターに依存していることも関税に対するある程度の保護となるという。また、
英労働党政権下では、ブレグジットの方向性はより穏健なものになると予想されるとも
述べた。
 米大統領選後のドル高は、短期的にポンドドルの値上がりを抑制する可能性もある
が、ユーロ圏の政治および財政の不安定さの中で、2025年には対ユーロではポンド
が上昇する見通しだという。
MINKABU PRESS