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2025年10月22日(水)05時40分

NY外為市況=一時152円台に上昇

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日本時間午前5時38分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  151.90 + 1.15 (+ 0.76%) 152.17 / 150.47
ユーロ・ドル 1.1600 - 0.0042 (- 0.36%) 1.1655 / 1.1598
ポンド・ドル 1.3367 - 0.0038 (- 0.28%) 1.3416 / 1.3361
ドル・スイス 0.7963 + 0.0038 (+ 0.48%) 0.7964 / 0.7914
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<きょうの材料>
【カナダ】
消費者物価指数(CPI)(9月)21:30
結果 0.1%
予想 -0.1% 前回 -0.1%(前月比)
結果 2.4%
予想 2.1% 前回 1.9%(前年比)
*トランプ大統領
・習主席との会談が実現しない可能性がある。
・誰かが会いたくないと言うことだってあり得る。
*高市首相
・強い日本経済を作り上げる。
・物価高対策、社保改革など維新との合意基礎に政策実現。
・いわゆる年収の壁も引き上げていく。
・初閣議で経済対策の策定を指示する。物価高対策講じる。
・トランプ大統領と早期に会い、日米関係を高みに上げる。
・経済対策最優先、解散どうのこうのと言っている暇はない。
・マクロ経済政策の最終的な責任は政府が持つもの。
・高市内閣の最優先事項は物価高への対応。
・金融政策の手法は日銀に委ねられるべきもの。
・日銀とコミュニケーションをよくしていきたい。
・政府・日銀アコード、直ちに見直すこと考えていない。
・賃金上昇伴う2%物価目標実現に向けた金融政策運営を期待。
・日本は米側からみても対中戦略などで不可欠なパートナー。
・トランプ大統領に防衛力拡充させていくこと話したい。
・自由で開かれたインド太平洋の重要性も訴えたい。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
貿易収支(9月)08:50
予想 227億円 前回 -2428億円
予想 -570億円 前回 -1501億円(季調済)
【英国】
消費者物価指数(CPI)(9月)15:00
予想 0.1% 前回 0.3%(前月比)
予想 4.0% 前回 3.8%(前年比)
予想 3.8% 前回 3.6%(コア・前年比)
小売物価指数(RPI)(9月)15:00
予想 -0.1% 前回 0.4%(前月比)
予想 4.7% 前回 4.6%(前年比)
予想 4.5% 前回 4.4%(前年比・除くモーゲージ利払い)
生産者物価指数(PPI)(9月)15:00
予想 0.1% 前回 -0.2%(仕入・前月比)
予想 0.7% 前回 -0.1%(仕入・前年比)
予想 0.2% 前回 0.2%(出荷・前月比)
予想 3.5% 前回 2.9%(出荷・前年比)
※米政府機関閉鎖の影響で米経済統計の発表は延期になる可能性
米20年債入札(130億ドル)
ラガルドECB総裁、金融会議出席
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 きょうのNY為替市場、ドル円は152円台まで一時上昇。高市新首相が誕生し、日
本の政治的不確実性が解消されたことで円が売られ、ドル円の上昇を支援した。途中で
151円台半ばに伸び悩む場面が見られた。高市首相の就任会見が深夜に行われ、反応
していた模様。
 首相は「日銀は政府と意思疎通を図っていくことが重要だ」との認識を明らかにした
上で、「金融政策の手法については日銀に委ねられるべき」と述べたことに海外勢中心
に敏感に反応した可能性。ただ、高市首相が以前から言及していた内容でもあり、まも
なく戻している。
 短期金融市場では日銀の利上げは今月は見送るとの見方がほぼ確実視されている一
方、12月の年内最後の決定会合では65%程度の確率で利上げが見込まれている。
 本日はドル高も優勢となっていたが、米中貿易摩擦の行方や、依然として出口が見え
ない米政府機関閉鎖、そして金曜日の米消費者物価指数(CPI)が期待通りにFRB
の追加利下げを正当化するのかを確認したい面もあるようだ。
 ユーロドルは戻り売りが強まり、1.16ドルを割り込む動きが見られていた。10
0日線を下放れる展開が見られており、目先は今月前半にサポートされた1.15ドル
台半ばの水準をい試しに行くか注目される。一方、ユーロ円は円安の動きから買い戻し
が膨らんでおり176円台を回復。21日線でサポートされた格好となっており、上向
きの流れを継続している。
 アナリストは、ユーロ圏の脆弱な成長構造と財政面の不安が当面ユーロの上昇を抑え
る要因になると指摘している。リスク選好が安定し、金利差がユーロ有利に動く状況が
続けば、小幅な上昇余地はあるが、成長鈍化と財政負担への懸念が根強く、域内経済の
底堅さが明確に示されるまでは持続的な上昇は難しいという。
 中期的にはユーロに対してやや前向きな見方を維持しているものの、短期的には慎重
姿勢を示している。
 ポンドドルは1.3365ドル近辺に下落。本日の下げで21日線を下放れる展開が
見られており、9月中旬からの調整の流れは続いていると言える。一方、ポンド円は買
い戻しが膨らんでおり、203円台に上昇。21日線でサポートされた格好となってい
る。
 ポンドについて市場は11月26日の秋季予算案に注目している。エコノミストは、
好ましくない増税を導入すれば、英経済成長が悪化する可能性があると指摘。「税制調
整が消費者と企業のセンチメントをさらに冷え込ませる大きなリスクがある」と述べて
いる。「最新の英GDP統計によると、8月は0.1%と低調で、英国は低迷する成長
と脆弱な財政状況に直面しており、リーブス財務相にとって課題となっている」と指摘
している。
 英中銀は先週発表の英雇用統計とGDPデータが経済の弱さを示唆したことで、来年
2月にも利下げを再開する可能性が高いとの指摘が出ている。
MINKABU PRESS