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日本時間午前5時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 146.82 - 0.66 (- 0.45%) 147.67 / 145.61
ユーロ・ドル 1.1168 - 0.0017 (- 0.15%) 1.1266 / 1.1165
ポンド・ドル 1.3258 - 0.0048 (- 0.36%) 1.3360 / 1.3254
ドル・スイス 0.8426 + 0.0031 (+ 0.37%) 0.8436 / 0.8325
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<きょうの材料>
【米国】
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +345.4万(4億4183万)
ガソリン -102.2万(2億2471万)
留出油 -315.5万(1億0355万)
(クッシング地区)
原油 -106.9万(2389万)
*()は在庫総量
【カナダ】
住宅建設許可(3月)21:30
結果 -4.1%
予想 -0.4% 前回 4.9%(2.9%から修正)(前月比)
*米国、貿易合意の一部としてドル安を模索せず
ブルームバーグが関係者の話として、米当局者は貿易協定に通貨政策の約束を盛り込
むことを求めていないという。トランプ政権の経済チームの中で通貨政策を担当してい
るのはベッセント財務長官だけで、長官は他の当局者に貿易相手国との通貨政策の協議
を委任していない。
*トランプ大統領
ウクライナ・ロシア協議について、「今日、明日、あるいは金曜日に、かなり良いニ
ュースが伝えられるだろう」と述べた。
*ジェファーソンFRB副議長
・政策は適切なタイミングで対応する状態にある。
・最近の経済指標は、2%目標への進展と一致している。
・経済指標の圧力が一時的なものかどうかは不透明。
・政府の政策の効果は当面の間は不確実となる可能性高い。
・二大責務に対するリスクが高まっている。
・経済の弱含みの兆候をハードデータで注視。
・2025年の成長見通しを引き下げたが、依然として拡大を予想。
・関税は今年のインフレ上昇につながる可能性あり。
*中国、米国へのレアアースの輸出制限を一時停止
中国は、米国との貿易協議進展の一環として、米国の28団体を対象とした、軍事用
途のレアアースおよびその他の商品や技術の輸出制限を一時停止した。この措置は、中
米が相互の製品に対する関税を一時的に引き下げることで合意したことに続くもので、
トランプ大統領が二国間関係の完全なリセットと謳った貿易摩擦における最初の大きな
緊張緩和となる。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
雇用者数増減(4月)10:30
予想 1.90万人 前回 3.22万人
失業率
予想 4.1% 前回 4.1%
【英国】
実質GDP(速報値)(第1四半期)15:00
予想 0.5% 前回 0.1%(前期比)
予想 1.2% 前回 1.5%(前年比)
鉱工業生産指数(3月)15:00
予想 -0.6% 前回 1.5%(前月比)
予想 -0.8% 前回 0.1%(前年比)
製造業生産高(3月)15:00
予想 -0.7% 前回 2.2%(前月比)
予想 0.2% 前回 0.3%(前年比)
商品貿易収支(3月)15:00
予想 -199.00億ポンド 前回 -208.09億ポンド
貿易収支
予想 -22.20億ポンド 前回 -19.56億ポンド
【ユーロ圏】
ユーロ圏実質GDP(改定値)(第1四半期)18:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前期比)
予想 1.2% 前回 1.2%(前年比)
ユーロ圏鉱工業生産指数(3月)18:00
予想 1.7% 前回 1.1%(前月比)
予想 2.1% 前回 1.2%(前年比)
【カナダ】
住宅着工件数(4月)21:15
予想 22.40万件 前回 21.42万件
【米国】
生産者物価指数(PPI)(4月)21:30
予想 0.3% 前回 -0.4%(前月比)
予想 2.6% 前回 2.7%(前年比)
予想 0.2% 前回 -0.1%(コア前月比)
予想 3.2% 前回 3.3%(コア前年比)
ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)21:30
予想 -8.0 前回 -8.1
小売売上高(4月)21:30
予想 0.0% 前回 1.5%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.6%(自動車除くコア・前月比)
新規失業保険申請件数(05/04 - 05/10)21:30
予想 22.9万件 前回 22.8万件
フィラデルフィア連銀景況指数(5月)21:30
予想 -9.6 前回 -26.4
鉱工業生産指数(4月)22:15
予想 0.1% 前回 -0.3%(前月比)
設備稼働率
予想 78.0% 前回 77.8%
NAHB住宅市場指数(5月)23:00
予想 40 前回 40
パウエルFRB議長が講演(質疑応答なし)
バーFRB理事が挨拶(質疑応答なし)
FRB主催トーマスラウバック研究会議「景気循環、インフレのダイナミクス、金融政
策」(16日まで)
APEC貿易相会合(韓国、16日まで)
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きょうの為替市場、NY時間に入ってドルが買い戻されており、ドル円も下げ渋る展
開が見られた。米国が貿易合意の一部としてドル安を模索していないと伝わったことも
ドルの買い戻しを後押ししたようだ。
ただ、ロンドン時間にはドルの戻り売りが優勢となり、ドル円は一時145円台まで
急落していた。根強いドルへの不信感があるようで、米中貿易協議の進展を受けた週初
のドルの反発は一時的なものに過ぎないとの見方も根強い。
ファンドや機関投資家など長期投資家はドルのエクスポージャー縮小の機会をうかが
っており、ドルの弱気相場はまだ始まったばかりだという。ただ、ドルは積極的に買い
進みにくいとはいえ、米利下げ観測が後退している中で、大きく崩れる展開までは想定
していないようだ。
ユーロドルは一時1.1265ドル近辺まで買い戻されたものの、NY時間に入って
1.11ドル台に下落。ユーロドルは21日線の下での推移が続いており、戻り相場の
流れは継続している状況。
ユーロはドル離れの恩恵を受ける可能性があるが、課題も多いとの指摘がエコノミス
トから出ていた。ユーロ建て資産の魅力を高める必要があり、それには更なる取り組み
が必要だという。
各国中銀の外貨準備におけるユーロに対する需要が2000年代初頭の水準に戻れ
ば、ユーロ建ての外貨準備は最大で約4500億ユーロ増加する可能性があるという。
現在のドル離れは、主要なアジアの投資家がドル資産から退出する中、米国債の発行が
主に米国内で吸収されていることで促進されている。欧州がこれらの資金を引き付ける
ためには、米国債と競合できる高品質で流動性の高い資産プールを提供する必要がある
と指摘していた。
ポンドドルは1.32ドル台半ばまで下落。本日1.33ドルちょうど付近に来てい
る21日線に上値を抑えられており、上値は重いようだ。
来週に英・EU首脳会談が予定されているが、それを控えてポンドは対ユーロで上昇
する可能性があるとアナリストから指摘されている。双方は19日月曜日に首脳会談を
開催し、これが双方のより緊密な関係に繋がることを市場は期待しているという。
また、英中銀の利下げに対する慎重姿勢もポンドを支える要因とも指摘。前日の英雇
用統計では賃金上昇の鈍化が示されたものの、英中銀がより速いペースの利下げに傾く
には依然として高過ぎるとも指摘していた。なお、明日は第1四半期と3月の英GDP
速報値が発表される予定。
MINKABU PRESS