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日本時間午前5時32分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 150.20 + 0.56 (+ 0.37%) 150.32 / 149.25
ユーロ・ドル 1.0828 - 0.0034 (- 0.31%) 1.0874 / 1.0811
ポンド・ドル 1.3011 + 0.0021 (+ 0.16%) 1.3023 / 1.2974
ドル・スイス 0.8661 + 0.0007 (+ 0.08%) 0.8670 / 0.8630
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<きょうの材料>
*米小売売上高(10月)21:30
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
結果 0.5%
予想 0.1% 前回 0.2%(0.1%から修正)(除自動車・前月比)
*米新規失業保険申請件数(10月12日週)21:30
結果 24.1万人
予想 25.7万人 前回 26.0万人(25.8万人から修正)
*フィラデルフィア連銀製造業景気指数(10月)21:30
結果 10.3
予想 3.0 前回 1.7
*米鉱工業生産(9月)22:15
結果 -0.3%
予想 -0.2% 前回 0.3%(0.8%から修正)(前月比)
*米設備稼働率(9月)22:15
結果 77.5%
予想 77.9% 前回 77.8%(78.0%から修正)(前月比)
*NAHB住宅市場指数(10月)23:00
結果 43
予想 42 前回 41
*ハマス指導者シンワル氏の死亡を確認
ハマスの指導者シンワル氏が死亡したと、イスラエルのカッツ外相が明らかにした。
同氏は戦争のきっかけとなった昨年10月のハマスによるイスラエル南部への攻撃を首
謀したとされる。同外相は、イスラエル軍によってシンワル氏は殺害されたと説明。死
亡に至った詳しい状況には触れなかった。
*ハリス副大統領
ハマス指導者のシンワル氏の死亡を受けてハリス副大統領は、「ガザ地区での戦争を
最終的に終わらせる機会をもたらした」と述べた。これによりイスラエルはより安全に
なるだろうとも語った。「ハマスが政権を握らない状態で明日が始まる時が来た」と副
大統領はミルウォーキーでの大学生とのキャンペーンのイベント後に語った。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
全国消費者物価指数(9月)08:30
予想 2.5% 前回 3.0%(前年比)
予想 2.3% 前回 2.8%(生鮮食料品除くコア・前年比)
【中国】
実質GDP(第3四半期)11:00
予想 4.6% 前回 4.7%(前年比)
予想 0.9% 前回 0.7%(前期比)
鉱工業生産指数(9月)11:00
予想 4.7% 前回 4.5%(前年比)
予想 5.7% 前回 5.8%(年初来・前年比)
小売売上高(9月)11:00
予想 2.4% 前回 2.1%(前年比)
予想 3.3% 前回 3.4%(年初来・前年比)
【英国】
小売売上高(9月)15:00
予想 -0.3% 前回 1.0%(前月比)
予想 3.1% 前回 2.5%(前年比)
予想 -0.2% 前回 1.1%(除自動車燃料・前月比)
予想 3.0% 前回 2.3%(除自動車燃料・前年比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(8月)17:00
予想 396億ユーロ 前回 396億ユーロ(季調済)
【米国】
住宅着工件数(9月)21:30
予想 135.1万件 前回 135.6万件
住宅建築許可件数
予想 145.9万件 前回 147.0万件
ECB専門家予測調査
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁がマクロ経済政策展望会議出席
アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務相会合
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きょうのNY為替市場、ドル円は150円台を回復した。朝方発表の9月の米小売売
上高が予想以上に強い内容となったことで為替市場はドル買いが優勢となった。米小売
売上高は米個人消費の底堅さを示し、短期金融市場ではFRBの利下げ期待を若干後退
させている。11月は80%超の確率で0.25%の利下げを見込んでいるものの、1
2月については60%程度まで確率が低下。米国債利回りも上昇する中、ドル円はここ
数日拒まれていた150円を突破した。
ただ、FRBが利下げサイクルを開始し、日銀は逆に利上げに着手し始める中で、以
前のように160円を超えて上昇すると見ている向きはまだ少ない。150円を突破し
ても以前ほど上値は軽くないことも想定される。そのような中、明日以降150円台を
維持できるか注目される。150円台を維持できれば、その上はフィボナッチ水準が来
ている150.65円付近、そして本日151.30円付近に来ている200日線が上
値ターゲットとして意識される。
ユーロドルは下げが加速し、一時1.0810ドル付近まで下落する場面が見られ
た。米小売売上高を受けてのドル買いもあるが、この日のECB理事会を受けてのユー
ロ自体の下げも加わっている。ユーロは対ポンドでも下落。
ECBは予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施した。声明では「ディスイン
フレのプロセスが順調に進んでいるとし、インフレは来年中に目標の2%まで低下す
る」とガイダンスの文言をハト派方向に変更していた。
その後のラガルド総裁の会見でも市場は追加利下げへの期待を高めた。今回の利下げ
が全会一致の決定だったと総裁は述べていた。市場ではタカ派な理事もいることから、
意見は分かれると見られていたが、全会一致はやや意外だったようだ。これを受けて短
期金融市場では12月の理事会での0.50%ポイントの大幅利下げの確率を20%ま
で上昇させている。
ポンドドルはロンドン時間に1.29ドル台での推移が続いていたものの、NY時間
に入ってからは買いも見られ、1.30ドルを挟んでの上下動となった。1.30ドル
を割り込むと押し目買いも出るようだ。しかし、ドル高への期待が根強い中で上値は重
い。目先は1.29ドル台半ばに100日線が来ており、下値メドとして意識される。
一方、ポンドは対ユーロでは上昇が継続。本日はECBが利下げを実施していたが、
ECBはインフレから悪化する経済に焦点を移しているようだ。その半面、英経済は底
堅さを維持しており、英中銀よりもECBのほうが利下げのスピードは速いと見られて
いるようだ。前日の英消費者物価指数(CPI)は予想を下回る内容で、サービスイン
フレも予想以上に鈍化していた。しかし、それでも前年比4.9%というのは高過ぎる
水準で、英中銀はECBほど積極的に利下げはできないとの見方もある模様。
MINKABU PRESS