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2025年08月06日(水)05時37分

NY外為市況=147円台で上下動

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日本時間午前5時36分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  147.58 + 0.49 (+ 0.33%) 147.83 / 146.62
ユーロ・ドル 1.1573 + 0.0002 (+ 0.02%) 1.1588 / 1.1528
ポンド・ドル 1.3295 + 0.0010 (+ 0.08%) 1.3316 / 1.3260
ドル・スイス 0.8074 - 0.0007 (- 0.09%) 0.8118 / 0.8065
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<きょうの材料>
*米貿易収支(6月)21:30
結果 -602億ドル
予想 -610億ドル 前回 -717億ドル(-715億ドルから修正)
*米非製造業PMI(7月・確報)22:45
結果 55.7
予想 55.2 前回 55.2
*米コンポジッPMI(7月・確報)22:45
結果 55.1
予想 54.6 前回 54.6
*ISM非製造業景気指数(7月)23:00
結果 50.1
予想 51.5 前回 50.8
*米3年債入札結果
最高落札利回り 3.669%(WI:3.662%)
応札倍率    2.53倍(前回:2.51倍)
*トランプ大統領
 トランプ大統領は米CNBCでのインタビューで、今月のクーグラーFRB理事の辞
任で生じる理事の空席を、将来のFRB議長のために使う可能性があると述べた。ま
た、ベッセント財務長官はFRB議長職への検討を辞退したとも語った。
*トランプ大統領
 トランプ大統領は半導体と医薬品に対する関税を向こう1週間程度以内に発表すると
述べた。トランプ政権は世界の貿易体制再構築に取り組み、主要な経済分野を標的にす
る用意を進めている。
*インド首相の最側近がロシア訪問へ
 インドのモディ首相の最側近らが、数日中にロシアを訪問する。トランプ大統領がロ
シア産原油の購入を理由に対インドの関税を大幅に引き上げる意向を示した直後ではあ
るが、訪問予定に変更はない。
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<明日の材料と事前予想>
【NZ】
失業率(第2四半期)07:45
予想 5.2% 前回 5.1%
【ユーロ圏】
ドイツ製造業新規受注(6月)15:00
予想 1.1% 前回 -1.4%(前月比)
予想 2.0% 前回 5.3%(前年比)
ユーロ圏小売売上高(6月)18:00
予想 0.5% 前回 -0.7%(前月比)
予想 2.0% 前回 1.8%(前年比)
クックFRB理事、コリンズ・ボストン連銀総裁が討論会参加(質疑応答あり)
米10年債入札(420億ドル)
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 きょうのNY為替市場、この日発表のISM非製造業景気指数が予想を下回ったこと
で、為替市場はドル安の反応が見られ、ドル円も一時147.30円付近まで値を落と
した。しかし、本日は先週の米雇用統計を受けた急落も一服し、次の展開を探る動きも
見られ、本日147.70円付近に来ている21日線付近で落ち着いている。
 ドル円は積極的に買い戻しを強める動きまではなく、先週の米雇用統計を受けてFR
Bの早期利下げ期待が台頭する中、先週のFOMC以前の状況に戻っており、上値には
慎重になっている。21日線を完全に回復するか、それとも145.70円付近に来て
いる100日線を試しに行くか、次のアクション待ちといった状況。
 短期金融市場では9月の利下げ確率が90%近くまで上昇しているほか、年内2回の
利下げも完全に織り込み、3回の利下げを35%程度の確率まで織り込む動き。
 ユーロドルは1.15ドル台後半まで買い戻された。ただ、先週の米雇用統計後から
の買い戻しでも、1.16ドル台は強い上値抵抗が形成されている模様。
 ただ、アナリストからは、ユーロ圏の財政刺激策が今後経済に浸透していくことで、
現在のユーロ安は長続きしない可能性が高いとの指摘が出ている。財政刺激策の効果が
現れるには時間がかかるが、年末が近づくにつれて、この刺激策の効果が経済指標に
徐々に現れてくると思われ、それがユーロの対ドルでの回復に繋がると述べている。
 ポンドドルは1.33ドル付近で振幅。1.33ドル台に入ると戻り売りも出る一
方、FRBの早期利下げ期待の高まりから、下値も底堅くなっているようだ。
 アナリストは、英中銀は低成長とインフレの高止まりという厄介な組み合わせ、つま
りスタグフレーションに直面しており、今後ポンドは下落圧力にさらされる可能性があ
ると指摘している。
 インフレは高止まりしているにもかかわらず、英中銀は必要以上に利下げを行う可能
性があるという。同アナリストは、英中銀は英財政政策が引き締められる中で景気を下
支えするよう圧力を受けているが、コアインフレが鈍化するまで金利を据え置くべきだ
と主張している。
MINKABU PRESS