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2024年10月17日(木)05時36分

NY外為市況=149円台後半に戻す

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日本時間午前5時36分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  149.65 + 0.45 (+ 0.30%) 149.81 / 148.88
ユーロ・ドル 1.0859 - 0.0034 (- 0.31%) 1.0901 / 1.0853
ポンド・ドル 1.2987 - 0.0087 (- 0.67%) 1.3077 / 1.2977
ドル・スイス 0.8654 + 0.0037 (+ 0.43%) 0.8658 / 0.8614
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<きょうの材料>
【米国】
*米輸入物価指数(9月)21:30
結果 -0.4%
予想 -0.3% 前回 -0.2%(-0.3%から修正)(前月比)
【カナダ】
製造業売上高(8月)21:30
結果 -1.3%
予想 -1.9% 前回 1.1%(1.4%から修正)(前月比)
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
通関ベース貿易収支(9月)08:50
予想 -3100億円 前回 -7032億円
予想 -5150億円 前回 -5959億円(季調済)
【豪州】
雇用者数増減(9月)09:30
予想 2.37万人 前回 4.75万人
失業率
予想 4.2% 前回 4.2%
【ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(8月)18:00
予想 212億ユーロ 前回 212億ユーロ(季調前)
予想 174億ユーロ 前回 155億ユーロ(季調済)
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(9月)18:00
予想 2.2% 前回 1.8%(前年比)
予想 2.7% 前回 2.7%(コア・前年比)
ECB理事会(10月)21:15
中銀預金金利
予想 3.25% 前回 3.50%
ラガルドECB総裁記者会見 21:45
【米国】
小売売上高(9月)21:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 0.1% 前回 0.1%(自動車除くコア・前月比)
フィラデルフィア連銀景況指数(10月)21:30
予想 28.0 前回 1.7
新規失業保険申請件数(10/06 - 10/12)21:30
予想 25.7万件 前回 25.8万件
鉱工業生産指数(9月)22:15
予想 -0.1% 前回 0.8%(前月比)
設備稼働率
予想 77.9% 前回 78.0%
NAHB住宅市場指数(10月)23:00
予想 42 前回 41
ウッズ英中銀副総裁がイベント出席
EU首脳会議
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 きょうのNY為替市場、ドル円は149円台後半まで戻している。心理的節目の15
0円を再びうかがう展開となっているが、150円に慎重な雰囲気に変化はない。半
面、下値を試す動きも限定的でリバウンド相場の流れは継続している。
 緩やかなペースでの利下げというFRBへの期待の変化で、ドル高は当面続くとの見
方が市場に広がっているほか、日銀についても慎重な利上げが期待されている。そのよ
うな中でドル円は、心理的節目の150円台回復と151円台前半に来ている200日
線が目先の上値ターゲットとして視野に入っていることに変わりはなさそうだ。
 ただ、ドル円は9月16日に140円割れを付け、そこからリバウンド相場を開始し
ている。その前の7月11-9月16日までの下降波の半値戻しが150.65円付近
に来ており、さらにその上に200日線が151円台前半に来ている状況。
 FRBが利下げサイクルを開始し、日銀は逆に利上げに着手し始める中で、実際に以
前のように160円を超えて上昇すると見ている向きは少ない。そのような中で、そろ
そろ投資家が今回のリバウンド相場に慎重になって来てもおかしくはないのかもしれな
い。
 ユーロドルは1.08ドル台半ばまで下げ幅を拡大し、200日線を割り込んだ。明
日以降の動きが注目されるが、明日はECB理事会が開催されいる。ドイツを中心に景
気先行きへの不透明感が高まっており、インフレもサービスインフレは別にして、予想
以上に落ち着きを示している。このような中でECBは0.25%ポイントの連続利下
げを決めると見られているようだ。
 ただ、市場はすでにそれを十分織り込んでおり、ラガルド総裁が追加利下げを示唆し
なければ、ユーロ相場への影響は限定的との見方も出ている。短期金融市場では明日を
含めて今後4回の理事会での連続利下げを織り込でいるが、ECBは年内にインフレの
再上昇が見込まれること、地政学上のリスクがエネルギー価格に影響を与える可能性が
あることなどから、追加利下げの表明については慎重になる可能性が高いとも見られて
いるようだ。
 ポンドドルは下げが加速し、1.30ドルを割り込んでいる。きかっけはこの日発表
の9月の英消費者物価指数(CPI)で、総合指数は前年比1.7%の低下となってい
た。2021年4月以来の低い伸び。
 これを受けてエコノミストは、英中銀の利下げについて、英インフレが今後数カ月で
再加速すると見られる中、11月は予想通りに利下げを行うだろうが、12月は見送る
可能性が高いとの見方を示した。エネルギー上限価格の変更やその他のベース効果によ
り、今後数カ月でインフレは勢いを盛り返すだろうとも指摘している。
 同エコノミストは、英中銀の追加利下げは1会合おきに行う可能性の方が高いと考え
ているとも付け加えた。
MINKABU PRESS