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2025年05月08日(木)22時19分

NY外国為替序盤=一時145円まで上昇

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日本時間午後10時16分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  144.61 + 0.78 (+ 0.54%) 145.00 / 143.45
ユーロ・ドル 1.1301 0.0000 ( 0.00%) 1.1336 / 1.1270
ポンド・ドル 1.3332 + 0.0040 (+ 0.30%) 1.3356 / 1.3243
ドル・スイス 0.8252 + 0.0015 (+ 0.18%) 0.8292 / 0.8224
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 日本時間午後10時16分現在のドル円は1ドル=144.61円。きょうの為替市
場はドル買いがやや優勢となっており、ドル円は一時145円ちょうどまで買い戻され
ていた。145円付近にはオプション勢の防戦売りや、145円台での戻り待ちの売り
も観測されている状況。
 米英が貿易協議で合意との報道が流れ、貿易協議進展への期待が高まっていることが
ドル高を支援している。ただ、合意した貿易協定は範囲が限定的で、将来の約束に重点
を置いているほか、既存の10%の基礎的な相互関税は残る内容となる見込みとも伝わ
ている。一方、市場の注目は今週末にスイスで行われる米中貿易協議だが、期待感は低
いものの、前進はしているということで、市場も様子を見ている状況。
 前日は、FOMCとその後のパウエル議長の会見に為替市場はドル高で反応し、ドル
円も買い戻しを見せていた。ある程度想定通りの内容で、議長は「金利調整を急ぐ必要
はない。FRBは明確さが得られるまで待つ立場にある」と追加利下げに慎重姿勢を強
調していた。
 それでも短期金融市場は見方を変えておらず、年内3回の利下げ、最短で7月の利下
げ再開で織り込んでいる。ただ、エコノミストからは行き過た期待との声も出ており、
年内は2回、開始は9月以降というのが慎重派の見方のようだ。
 本日は東京時間に5月開催分の日銀の議事録が公表されていた。一部の審議委員か
ら、「次回の利上げ後に中立的な姿勢への転換が必要になる可能性」との見解が出てい
たが、全体的に3月よりもハト派に傾いた印象もあったようだ。トランプ関税の不確実
性からと思われる。
 日銀の中立金利の水準が、現在の0.50%からそう遠くないのではとの見方も出て
おり、市場からは短期的な円安を見込む声も出ている。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は145円に観測され
ている。
8日(木)
145.00(14.7億ドル)
9日(金)
145.00(19.3億ドル)
MINKABU PRESS