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日本時間午後10時24分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 150.33 + 0.82 (+ 0.55%) 150.37 / 148.59
ユーロ・ドル 1.1414 + 0.0009 (+ 0.08%) 1.1461 / 1.1404
ポンド・ドル 1.3203 - 0.0034 (- 0.26%) 1.3282 / 1.3198
ドル・スイス 0.8140 - 0.0008 (- 0.10%) 0.8150 / 0.8112
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日本時間午後10時24分現在のドル円は1ドル=150.33円。きょうもドル円
は上値追いを続け、一気に150円台を回復している。NY時間に入ってドル高が再び
強まっていることもドル円を150円台に押し上げた。FRBが重要視するインフレ指
標である6月のPCE価格指数が発表になったが、コア指数は前年比2.8%と、前日
にパウエル議長が予想していた2.7%よりも若干高い数字となった。パウエル議長の
慎重姿勢を裏付ける内容ではある。
本日は円安もドル円をサポート。東京時間に日銀決定会合の結果が公表され、予想通
りに政策は据え置かれた。ただ、同時に発表になった展望レポートでは25年度のコア
CPIの見通しを2.7%と、5月の2.2%から大幅に上方修正したほか、26年度
と27年度も1.8%、2.0%に引き上げられた。インフレ見通しの上方修正は事前
に想定されてはいたが、若干タカ派な印象もあった模様。
円相場は一旦、円高の反応が見られていたものの、植田総裁が「25年度の物価見通
しの上方修正だけで金融政策は左右されない」と発言したことで、早期利上げに慎重と
の受け止めから、円相場は円安の方向に戻している。日銀もFRB同様に、関税の影響
を慎重に見極めたいようだ。
市場の注目は明日の7月の米雇用統計へと移っており、今週の重要イベント目白押し
の週の締めくくりとなる。先ほど発表になった米新規失業保険申請件数は引き続き強い
米労働市場を示唆していたが、明日の米雇用統計もパウエル議長の慎重姿勢を裏付ける
か注目される。
前日のパウエル議長の会見を受けて、短期的にはドル高の流れに落ち着いているよう
だ。ただ、長期的にはドル安との見方も根強く、どこまでドル高の流れを維持できるか
は不明だが、ドル円については、一気に200日線を上抜いており、心理的節目の15
0円台も回復。目先は維持できるか注目される。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測さ
れていない。
31日(木)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS