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2025年03月06日(木)16時18分

東京株式(大引け)=286円高、関税への警戒感緩和で欧米株高に追随

 6日の東京株式市場はリスク選好の地合いで日経平均株価は3万7000円台後半で
頑強な値動きとなった。前日の欧米株高で投資家心理が改善した。
 大引けの日経平均株価は前営業日比286円69銭高の3万7704円93銭と続
伸。プライム市場の売買高概算は19億3048万株、売買代金概算は4兆9126億
円。値上がり銘柄数は1291、対して値下がり銘柄数は319、変わらずは28銘柄
だった。
 きょうの東京市場は、終始買いが優勢だった。日経平均は朝方買い一巡後に上げ幅を
急速に縮小する場面があったが、その後は再びバランスを取り戻し、3万7700円台
を軸にもみ合う展開となった。前日は欧州株市場で独DAXが大幅高で切り返したのを
はじめ、総じて強い動きを示し、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数と
もに大きく上値を伸ばした。トランプ米政権が前の日に発動したカナダとメキシコに対
する関税について、自動車を対象に1カ月の適用除外とする方針を示し、これを好感す
る買いが流入した。東京市場でも投資家のセンチメントが改善した。ただ、為替が円高
方向に振れていることは警戒され、上値はやや重かった。個別では半導体関連が売られ
たものの、防衛関連株が買われ全体相場を押し上げる格好に。値上がり銘柄数は130
0近くに及び全体のほぼ8割を占めた。
 個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011>が大きく買われ最高値更
新、売買代金2位の川崎重工業<7012>、同3位のIHI<7013>など防衛関連株が活
況高となった。このほか、日立製作所<6501>、ソニーグループ<6758>、ソフトバン
クグループ<9984>などが堅調。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も高い。日
本製鋼所<5631>が値上がり率トップとなり、サンケン電気<6707>はストップ高に買
われた。DMG森精機<6141>、マキタ<6586>、シンフォニア テクノロジー<6507
>なども値を飛ばした。
 半面、ディスコ<6146>が安く、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035
>も冴えない。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>も値を下げた。キーエンス<
6861>も軟調。泉州電業<9824>、SHIFT<3697>が急落したほか、チヨダ<8185
>、TSIホールディングス<3608>が大幅安。三菱倉庫<9301>、杏林製薬<4569>
なども大きく水準を切り下げた。
出所:MINKABU PRESS