--------------------------------------
日本時間午前6時24分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 154.11 + 0.44 (+ 0.29%) 154.36 / 152.96
ユーロ・ドル 1.1492 + 0.0010 (+ 0.09%) 1.1498 / 1.1469
ポンド・ドル 1.3051 + 0.0030 (+ 0.23%) 1.3053 / 1.3010
ドル・スイス 0.8100 - 0.0002 (- 0.02%) 0.8124 / 0.8079
------------------------------------
<きょうの材料>
*ADP雇用統計(10月)22:15
結果 4.2万人
予想 3.0万人 前回 -2.9万人(-3.2万人から修正)
*ISM非製造業景気指数(10月)0:00
結果 52.4
予想 50.8 前回 50.0
*米週間石油在庫統計(バレル・前週比)0:30
原油 +520.2万(4億2117万)
ガソリン -472.9万(2億0601万)
留出油 -64.3万(1億1155万)
(クッシング地区)
原油 +30万(2287万)
*()は在庫総量
*ミランFRB理事
・データは金利が現状よりやや低めでも問題ないことを示唆。
・予想を上回るADP雇用統計は歓迎すべきサプライズ。
・ただ、労働需要は依然としてわれわれが望むほど強くはない。
・国境政策の変更は成長率低下の一因。
*米四半期定例入札
規模は計1250億ドルに据え置き。
10日(月) 3年物 580億ドル
12日(水) 10年物 420億ドル
13日(木) 30年物 250億ドル
*学生ローンの返済延滞率が過去最高に上昇
NY連銀が本日公表した「家計債務と信用に関する四半期報告」によると、7-9月
に返済が30日以上延滞した債務は全体の約4.5%に達し、2020年1-3月(第
1四半期)以来の高水準となった。学生ローンの返済延滞率は過去最高の14.4%に
上昇した。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【豪州】
貿易収支(9月)09:30
予想 38.50億豪ドル 前回 18.25億豪ドル
【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産指数(9月)16:00
予想 2.9% 前回 -4.3%(前月比)
予想 0.2% 前回 -3.9%(前年比)
ユーロ圏小売売上高(9月)19:00
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
予想 0.9% 前回 1.0%(前年比)
【英国】
英中銀政策金利(11月)21:00
予想 4.00% 前回 4.00%
最新経済予測、議事録、ベイリー総裁会見(スーパーサーズデー)
日本実質賃金(9月)
英DMPインフレ調査(10月)
ウィリアムズNY連銀総裁がECB金融市場会議出席
ウォラーFRB理事がカナダ中銀主催経済会議出席(質疑応答あり)
バーFRB理事がセントルイス連銀主催イベント出席(質疑応答あり)
ウィリアムズNY連銀総裁が金融安定会議出席(質疑応答あり)
ハマック・クリーブランド連銀総裁が講演(質疑応答あり)
ポールソン・フィラデルフィア連銀総裁が講演(質疑応答なし)
テスラ年次株主総会
国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)(ブラジル、21日まで)
-----------------------------------
きょうのNY為替市場、ドル円は154円台を回復。この日の民間の米経済指標が予
想を上回る内容となったことから、ドル高の反応が見られたほか、米国債利回りも上昇
しドル円はサポートされた。
特にISM非製造業景気指数は8カ月ぶり高水準となり、仕入れ価格が3年ぶりの高
水準となっていた。週初のISM製造業の指数では仕入れ価格が大幅に低下し、関税の
影響が峠を越したのではとの観測も出ていたが、サービス業の方は引き続きインフレ圧
力の強まりを示唆。一方、雇用が安定化しつつある兆候も出ている。
市場は先週のFOMC後のパウエル議長の会見以降、12月利下げへの期待を後退さ
せているが、本日のISM指数はその見方を正当化する内容となっている。
前日は市場全体が不安定になり、ドル円も本日の東京時間には152円台まで下落し
ていたが、その下げを完全に取り戻しており、155円を再び視野に入れている。
ユーロドルは1.14ドル台後半で振幅。一方、ドル円が買い戻されていることか
ら、ユーロ円は買いが優勢となり、一時177円台まで戻す場面も見られた。ただ、い
まのところは21日線の下での推移となっている。
本日のユーロドルは前日までの5日続落を一服させていたものの、世界的なリスクセ
ンチメントの不安定さから、買い戻しは限定的かつ一時的に留まるとの指摘が出てい
る。株式市場の下落や米政府閉鎖を巡る懸念の再燃によって投資家のリスク回避姿勢が
強まり、安全資産としてのドル買いがユーロドルの圧迫要因になったと指摘。
さらに、FRBの短期的な利下げ観測が抑制されている点もユーロドルを圧迫。一
方、ECBはすでに利下げサイクルを終了している中、ユーロドルは1.14-1.1
6ドルのレンジ内での推移が続く可能性が高いと見ているという。
ポンドドルは下げを一服させ、1.30ドル台は維持した。一方、ポンド円はドル円
と伴に反転し、一時201円台まで買い戻される場面も見られた。100日線は維持さ
れている。
市場は明日の英中銀の金融政策委員会(MPC)を注目している。予想コンセンサス
では据え置きが有力視されており、短期金融市場でも75%程度の確率で据え置きが予
想されている。しかし、一部からは利下げの可能性も指摘されている。ストラテジスト
は、委員の採決が5対4の僅差で利下げを決めると見ているという。前日のリーブス英
財務相の予算発表前の演説から、11月24日の正式な予算案発表において、厳しい財
政引き締め策が打ち出される見込みである点を指摘を理由に挙げている。これらの措置
が景気を抑制し、利下げを支持する中間派メンバーを後押しする可能性があるという。
その場合はサプライズからポンド安の反応も見込まれるが、例え予想通りに据え置き
だったとしても、僅差での決定であれば、市場は12月の利下げをさらに織り込む可能
性はありそうだ。現在、短期金融市場では12月までの利下げの確率を65%程度で見
ている。
MINKABU PRESS