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2025年12月02日(火)06時25分

NY外為市況=一時154円台に下落も戻す

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日本時間午前6時25分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  155.47 - 0.71 (- 0.45%) 156.24 / 154.67
ユーロ・ドル 1.1611 + 0.0013 (+ 0.11%) 1.1652 / 1.1590
ポンド・ドル 1.3214 - 0.0021 (- 0.16%) 1.3275 / 1.3206
ドル・スイス 0.8047 + 0.0007 (+ 0.09%) 0.8049 / 0.7997
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<きょうの材料>
※経済指標
*製造業PMI(確報値)(11月)23:45
結果 52.2
予想 51.9 前回 51.9
*ISM製造業景気指数(11月)0:00
結果 48.2
予想 49.0 前回 48.7
*ゼレンスキー大統領
・領土問題は交渉で最も困難な課題。
・新たな和平案はより良い内容。
・米交渉団はロシアに意見を伝える。
・トランプ大統領と計画の核心について協議を予定。
*マクロン大統領
・ロシア経済への圧力は今後数週間で最高潮に達する。
・ウクライナにおける腐敗撲滅の取り組みは成果を上げている。
*英OBR長官が辞任
 先週のリーブス英財務相の秋季予算案の公表前に英予算責任局(OBR)が誤って、
予算案に基づいた経済見通しを公表し、市場を混乱させた問題に関して、ヒューズOB
R長官が辞任を申し出た。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
経常収支(第3四半期)09:30
予想 -130億豪ドル 前回 -137億豪ドル
【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(11月)16:00
予想 -0.1% 前回 0.3%(前月比)
予想 1.5% 前回 2.4%(前年比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏失業率(10月)19:00
予想 6.3% 前回 6.3%
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(11月)19:00
予想 -0.3% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.1% 前回 2.1%(前年比)
予想 2.4% 前回 2.4%(コア・前年比)
日本10年利付国債入札(2兆6000億円程度)
OECD経済見通し
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ドル円、後半に下げ渋るも一時154.65円付近まで下落=NY為替概況
 きょうのNY為替市場、ドル円は序盤に売りが強まり、154円台に下落。一時15
4.65円付近まで下落する場面も見られた。心理的節目の155円を下回り、21日
線も下回っていたが、後半は押し目買いも見られ、155円台半ばまで買い戻されてい
る。
 本日は植田日銀総裁の名古屋での講演に敏感に反応。「仮に利上げしても金融環境は
緩和的だ」と述べた点を利上げに概ね前向きと受け止めているようだ。市場では今月の
利上げを織り込む動きが進み、短期金融市場では80%程度まで確率が上昇。一方、来
週のFOMCでの追加利下げ観測もドル円を圧迫。
 市場では今月の利上げを織り込む動きが進み、短期金融市場では80%程度まで確率
が上昇。一方、来週のFOMCでの追加利下げ観測もドル円の戻り売りに繋がっていた
模様。
 ただ、勢いは限られるとの見方も出ている。FRBの利下げ観測はすでに広く織り込
み済みの上、日銀の決定会合までなお2週間以上時間があるという。
 ユーロドルは緩やかな買戻しの流れが出て、1.16ドル台半ばまで一時上昇。10
0日線が1.1645ドル付近に来ており、顔合わせしたものの、上値は抑えられてい
た。1.16ドル台半ばの水準は上値抵抗も強く、その水準を回復できれば、ダブルボ
トムも形成される状況。一方、ユーロ円は円高の動きから戻り売りが強まっており、一
時180円台前半まで一時下落。日銀の早期利上げ期待が高まり、利益確定売りが出て
いた。ただ、下押す動きまでは見られていない。目先は本日179円台半ばに来ている
21日線を試しに行くか注目される。
 ストラテジストは、ユーロ圏の成長見通しは英国よりも明るいように見えると指摘し
ている。ECBはインフレを目標水準まで低下させることに成功した一方、英国ではイ
ンフレが根強く残っているためだという。
 英国のインフレは当面、英中銀の目標である2%を上回ることが予想され、これによ
り金融政策と財政政策の引き締めが続く可能性があるという。また、「EU各国は責任
ある歳出によって成長を押し上げようとしている一方、英国は自ら課した厳格な財政規
律と根強い高インフレに対処しなければならない状況だ」とも述べた。
 ポンドドルは一時1.3275ドル付近まで上昇したものの、1.33ドル台を試す
ことなく伸び悩む展開。一方、ポンド円は円買戻しから下落し、205円台前半から半
ばで上下動した。先週はリーブス英財務相による秋季予算案の発表で、予想以上に財政
余力を残したことからポンドはポジティブな反応が見られていたが、その上げは維持で
きていない。
 市場では今月の英中銀の追加利下げをほぼ確実視している中、アナリストからは英中
銀は12月に広く予想されている0.25%ポイントの利下げを実施した後、利下げを
一時停止する可能性があるとの指摘が出ている。
 12月の決定後はインフレ再上昇リスクを理由に様子見姿勢に入り、次の利下げは2
026年第2四半期まで行われない見通しだという。
MINKABU PRESS