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日本時間午前6時28分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 155.86 + 0.40 (+ 0.26%) 156.18 / 155.43
ユーロ・ドル 1.1623 + 0.0013 (+ 0.11%) 1.1626 / 1.1591
ポンド・ドル 1.3209 - 0.0004 (- 0.03%) 1.3222 / 1.3180
ドル・スイス 0.8032 - 0.0015 (- 0.19%) 0.8053 / 0.8027
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<きょうの材料>
主な米経済指標の発表はなし
*トランプ大統領
トランプ大統領は「次期FRB議長は恐らく来年の早いうちに発表する」と述べた。
*米MMFの運用資産残高、初めて8兆ドルを突破
米国のマネーマーケットファンド(MMF)の運用資産残高が初めて8兆ドルを突破
した。
*プーチン大統領
・ウクライナ支援国の船舶攻撃を検討する可能性。
・ウクライナ軍がいましていることは、海賊行為。
・港湾施設やウクライナに寄港する船舶に広げることが第1の対抗措置になる可能性。
・第2に、これが続くようなら、ウクライナ支援の国々の船舶に報復する可能性も検
討。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
実質GDP(第3四半期)09:30
予想 0.7% 前回 0.6%(前期比)
予想 2.2% 前回 1.8%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI(確報値)(11月)17:55
予想 52.7 前回 52.7
ユーロ圏サービス業PMI(確報値)(11月)18:00
予想 53.1 前回 53.1
ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(10月)19:00
予想 N/A 前回 -0.1%(前月比)
予想 N/A 前回 -0.2%(前年比)
【英国】
サービス業PMI(確報値)(11月)18:30
予想 50.5 前回 50.5
【米国】
ADP雇用者数(11月)22:15
予想 2.1万人 前回 4.2万人(前月比)
輸入物価指数(9月)22:30
予想 0.2% 前回 0.3%(前月比)
予想 0.3% 前回 0.0%(前年比)
鉱工業生産指数(9月)23:15
予想 0.1% 前回 -0.1%(0.1%から修正)(前月比)
設備稼働率
予想 77.3% 前回 75.8%
非製造業PMI(確報値)(11月)23:45
予想 55.0 前回 55.0
コンポジットPMI
予想 54.8 前回 54.8
ISM非製造業景気指数(11月)4日00:00
予想 52.0 前回 52.4
ラガルドECB総裁が公聴会出席
マクロン仏大統領が中国訪問(5日まで)
NATO外相会議
FT主催「コモディティ・アジア・サミット」(シンガポール、4日まで)
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きょうのNY為替市場、ドル円は後半に伸び悩んだものの、一時156円台まで買い
戻されている。前日は一時154円台に値を落としていたが、155円を維持して終え
たことで、買戻しが入っていたようだ。円キャリー取引によるドル円の上値期待は根強
い。21日線も維持されており、本格的な調整モードには入っていないようだ。
ストラテジストは、日銀の利上げ観測が高まる中で円は上昇したものの、持続的な回
復にはさらに材料が必要だと指摘ている。前日の植田総裁の講演は、利上げに向けた準
備運動のように見え、今月または1月の利上げの可能性を示唆した。短期金融市場でも
12月の利上げ確率を80%程度で見ている状況。植田総裁が金利に言及し、政府との
コミュニケーションが円滑に進んでいると語ったことは、日銀が近く行動に移る準備が
整っていることを示唆しているという。
ただ、同ストラテジストは12月の利上げを見込んでいるが、その後は再び長い空白
期間が訪れるかが次の焦点になるとしている。円の持続的な回復には、日銀がより強い
ガイダンスを示し、日本政府も財政面で慎重姿勢を示す必要があると指摘している。
ユーロドルは1.16ドル台前半での方向感のない展開が続いた。21日線と100
日線の間での推移が続いており、下げは一服しているものの、自律反発の域は出ず、上
値は重い。次のアクション待ちといったところ。一方、NY時間に入って円の買戻しが
出ていることから、ユーロ円は再び180円台に値を落とす動き。
この日発表の11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前月から伸び
が若干加速したものの、追加利下げの根拠はほぼ見当たらないとするECBの見解を裏
付ける内容となった。ユーロへの影響も特に限定的。
ユーロ圏のインフレは9カ月間、ECBが目標とする2%付近での推移が続いてい
る。基調インフレの圧力も、より緩やかなペースではあるが弱まりつつある。ただ、ユ
ーロ圏加盟国間では違いが出ており、ドイツではインフレが加速した一方、フランスで
は横ばい、スペインとイタリアは減速した。
ポンドドルは方向感のない展開が続いており、1.32ドル付近で上下動。一方、ポ
ンド円は一時206円台に上昇し、4日ぶりに反発。次第に上値は重くなっているもの
の、21日線の上での推移を維持しており、上昇トレンドは継続している。
アナリストは、英中銀が12月18日に追加利下げを実施する公算が大きいことか
ら、ポンドは年末までに下落する可能性があると指摘している。労働市場の軟化と最近
のインフレ鈍化の兆候により、今月の金融政策委員会(MPC)での利下げには十分な
根拠があるという。
また、向こう1年を見据えると、先週の英予算案で財政引き締めが実施されなかった
ことは、英中銀が今後数年間に、より積極的な利下げを行う推進力にはならないとも指
摘。ただし、今回の財政措置は向こう1年はインフレ抑制に寄与し、利下げ余地をもた
らす可能性があるとも付け加えた。
MINKABU PRESS