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日本時間午前6時31分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 155.12 - 0.13 (- 0.08%) 155.54 / 154.51
ユーロ・ドル 1.1643 - 0.0028 (- 0.24%) 1.1682 / 1.1641
ポンド・ドル 1.3328 - 0.0025 (- 0.19%) 1.3385 / 1.3323
ドル・スイス 0.8038 + 0.0042 (+ 0.53%) 0.8040 / 0.7994
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<きょうの材料>
*米新規失業保険申請件数(11月29日週)22:30
結果 19.1万人
予想 22.0万人 前回 21.8万人(21.6万人から修正)
*失業保険継続需給者数(11月22日週)22:30
結果 193.9万人
予想 196.3万人 前回 194.3万人(196.0万人から修正)
*米耐久財受注(9月・改定値) 22:30
結果 0.5%
予想 N/A 速報 0.5%(前月比)
結果 0.6%
予想 N/A 速報 0.6%(除輸送・前月比)
*米製造業受注(9月)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 1.3%(1.4%から修正)(前月比)
*ベッセント財務長官
ベッセント米財務長官は中国による米国産大豆購入について、合意当初の期限を事実
上延長した。ただ、市場では対中輸出の新規契約が見られない状況が続いており、目標
達成への懐疑的な見方が根強い。
*ハセット米国家経済会議(NEC)委員長
・実質賃金の伸びは現在、インフレ率を上回っている。
・次回のFOMCで利下げが行われる可能性が高い。
・利下げ幅は約0.25%ポイントとなる見込み。
・FRB議長はデータに敏感な人物である必要。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
景気先行指数(速報値)(10月)14:00
予想 109.3 前回 108.6
【ユーロ圏】
ドイツ製造業新規受注(10月)16:00
予想 0.3% 前回 1.1%(前月比)
予想 -2.4% 前回 -4.3%(前年比)
ユーロ圏実質GDP(確報値)(第3四半期)19:00
予想 0.2% 前回 0.2%(前期比)
予想 1.4% 前回 1.4%(前年比)
【カナダ】
雇用者数増減(11月)22:30
予想 0.25万人減 前回 6.66万人(前月比)
失業率
予想 7.0% 前回 6.9%
【米国】
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(12月)6日0:00
予想 52.0 前回 51.0
個人所得(9月)6日0:00
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
個人支出
予想 0.3% 前回 0.6%(前月比)
PCE価格指数(9月)6日0:00
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.8% 前回 2.7%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前月比)
予想 2.8% 前回 2.9%(コア・前年比)
プーチン大統領がインド訪問
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きょうのNY為替市場、市場全体に様子見の雰囲気が広がる中、ドル円は再び154
円台に値を落とし、一時154.50円付近まで下落。後半にかけて155円ちょうど
付近まで戻したものの、次第に上値が重くなっている印象。ただ、下押す動きまではま
だ至っていない。
1日の日銀の植田総裁の講演以降、日銀の早期利上げ期待が加速しており、円買い戻
しを誘発している。本日は高市政権が、日銀が今月に利上げを行うことを容認する姿勢
だとの報道も流れていた。短期金融市場では12月19日の決定会合での追加利上げを
ほぼ確実視している状況。それによる円高の反応は一時的との見方もあるが、来週以降
のイベントに向けて、ドル円は積み上げてきたロングを調整する動きが断続的に出てい
るようだ。
一方、来週のFOMCでの利下げ期待によるドル安もドル円を圧迫。前日のADP雇
用統計は予想外の雇用者数の減少となったが、労働市場の冷え込みを示し、利下げ期待
を裏付けている。この日は米新規失業保険申請件数が公表され、19.1万件と22年
以来の低水準となった。発表直後はドル高の反応が見られたものの、直ぐに戻す展開。
米利下げ期待に変化はなく、一時的な反応に留まった。
ユーロドルは1.16ドル台半ばから後半でのレンジ取引に終始し、方向感のない展
開が続いていた。ただ、本日1.1645ドル付近に来ている100日線の水準は堅持
し、リバウンド相場の兆候は継続している状況。一方、ユーロ円は戻り売りに押され、
180円台半ばに下落。本日の21日線が180.05円付近に来ているが、その水準
は維持されており、上昇トレンドに変化はない。
専らドル安がユーロドルを押し上げているが、米欧の金融政策の格差が下支えしてい
る。市場では来週のFOMCでの利下げ期待が高まっており、来年にかけても利下げは
継続するとの見方が有力視されている。一方、ECBは当面利下げはなく、据え置きが
続くと見られている。
ユーロ圏の最新データやラガルドECB総裁の発言もユーロの支えになっている。1
1月のユーロ圏サービス業PMIは確報値が上方修正され、同月のインフレ指標も2%
に概ね一致した内容だった。さらにラガルド総裁は最近、政策変更の必要性は現時点で
ないとの姿勢を示しており、これらの要素がECBに対する市場の期待を安定させ、ユ
ーロのファンダメンタルズを下支えしているという。
本日のポンドはやや伸び悩んだものの、対ユーロ・対ドルで1カ月ぶり高値水準を維
持している。対ドルでは一時1.3385ドル近辺まで上昇。200日線を上をしっか
りと維持し、1.3370ドル付近に来ている100日線を完全に突破して行くか注目
される。一方、ポンド円は206円台に下落しているものの、まだ調整色は強まってお
らず、上昇トレンドを継続している状況。
米利下げ観測を背景にドルが弱含んでいることに加え、前日の11月の英サービスP
MI確報値が予想外の上方修正となったことも支援材料となっている。「PMIは年末
にかけて英経済のモメンタムの改善を示している」との指摘もエコノミストからは出て
いる。ただ、本日の建設業PMIは弱い内容となっていた。
同エコノミストは、英成長見通しは相対的にユーロ圏と比べて改善しており、ポンド
にとっては対ユーロでの追い風になっているとも述べている。
MINKABU PRESS