12日の東京株式市場は原油先物相場が再び上昇し、リスク回避ムードが再燃。日経
平均株価の下げ幅は一時1200円を超え、全面安商状となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比572円41銭安の5万4452円96銭と3日
ぶり反落。プライム市場の売買高概算は25億9180万株、売買代金概算は7兆40
71億円。値上がり銘柄数は105、対して値下がり銘柄数は1473、変わらずは1
6銘柄だった。
米原油先物相場がアジア時間に急上昇し、時間外取引においてWTI(ウエスト・テ
キサス・インターミディエート)の期近物は一時1バレル=95ドル台まで水準を切り
上げた。イラクの領海内で石油タンカーが攻撃を受けたと伝わったほか、オマーンの石
油輸出港で船舶の退避が勧告されたことが明らかになった。ホルムズ海峡の事実上の封
鎖を受け、海上輸送が停滞した状況が長期化するとの警戒感も根強く、物価上昇と景気
後退が同時に起こるスタグフレーションリスクが意識され、株式の買い持ち高を圧縮す
る目的の売りが続いた。プライム市場の値下がり銘柄数は92%に上った。東証の業種
別指数では鉱業と、その他製品、電気・ガスを除く30業種が値下がりし、下落率トッ
プは不動産業。その他金融業がこれに続いた。一方、防衛関連株の一角は上昇。米原油
先物相場の時間外取引での上昇が一服すると、株価指数先物に買い戻しが入り、日経平
均は後場後半に下げ幅を縮小した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>や三井住友フィナンシャルグループ<8316
>、トヨタ自動車<7203>が軟調。古河電気工業<5801>やアドバンテスト<6857>が
株価水準を切り下げ、売買代金トップのキオクシアホールディングス<285A.T>
が冴えない展開。住友金属鉱山<5713>や日本取引所グループ<8697>、三井不動産<
8801>が安く、大林組<1802>や日本郵政<6178>が値を下げ、ペプチドリーム<4587
>が下値を模索。三井ハイテック<6966>とANYCOLOR<5032>、ジャパンディ
スプレイ<6740>が大幅安となった。
半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、日本製鋼所<5631>が買われ、信
越化学工業<4063>とINPEX<1605>が堅調。ニデック<6594>と任天堂<7974>
が値を上げ、日立製作所<6501>やファーストリテイリング<9983>が底堅く推移し、
京都フィナンシャルグループ<5844>とシンフォニア テクノロジー<6507>が急伸し
た。
出所:MINKABU PRESS