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2026年05月02日(土)05時33分

NY外為市況=下げを戻す

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日本時間午前5時32分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  156.99 + 0.40 (+ 0.26%) 157.33 / 155.50
ユーロ・ドル 1.1718 - 0.0013 (- 0.11%) 1.1785 / 1.1717
ポンド・ドル 1.3573 - 0.0031 (- 0.23%) 1.3658 / 1.3571
ドル・スイス 0.7817 + 0.0003 (+ 0.04%) 0.7830 / 0.7779
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<きょうの材料>
【米国】
*米製造業PMI(4月・確報)22:45
結果 54.5
予想 54.0 速報 54.0
*ISM製造業景気指数(4月)23:00
結果 52.7
予想 53.2 前回 52.7
*トランプ大統領
 トランプ大統領は1日「来週、EUから輸入される自動車およびトラックに対する関
税を25%に引き上げる」と明らかにした。自身のSNSに投稿した。EUが米国との
通商合意を完全には履行していないと説明している。
*トランプ大統領、イランからの最新案に「満足せず」
 トランプ大統領は1日、対イラン交渉の現状に不満を示し、イラン指導部の分裂が紛
争終結に向けた合意を妨げていると批判した。「彼らは合意を望んでいるが、私はそれ
に満足していない」と述べた。
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
・FOMCのガイダンスは適切ではない。
・紛争が長期化すれば、インフレ期待が高まる可能性。
・インフレ期待が定着しなければ利上げが必要。
*ハマック・クリーブランド連銀総裁
・FOMCの緩和バイアスはもはや適切ではない。
・「追加的な調整」という表現に反対票を投じた。
・米経済は底堅く、失業率はほぼ横ばい。
・原油価格上昇がインフレ圧力を強めている。
*イラン、最新の米修正合意案に返答と伝わる
 イランは、戦闘終結に向けた米国側の修正案への回答をパキスタンの仲介者を通じて
米国へ提出したと報じられた。
*ローガン・ダラス連銀総裁
・FRBの政策ガイダンスは利上げ・利下げ双方のリスクをより明確に示すべき。
・インフレが2%目標へ完全回帰に懸念、
。中東紛争は追加的なインフレ圧力を生む可能性を高めている。
・労働市場については安定。
・経済見通しについては極めて不確実性高い。
・どのシナリオが現実化するかによって、FOMCの次の政策変更が利上げにも利下げ
にもなり得る。
・利下げ方向へのバイアスを示唆するガイダンスを示すべきではない。
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<月曜日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(確報値)(4月)16:55
予想 51.2 前回 51.2
ユーロ圏製造業PMI(確報値)(4月)17:00
予想 52.2 前回 52.2
【米国】
耐久財受注(確報値)(3月)23:00
予想 N/A 前回 0.8%(前月比)
予想 N/A 前回 0.9%(輸送除くコア・前月比)
製造業新規受注(3月)23:00
予想 0.4% 前回 0.0%(前月比)
みどりの日
マックレム加中銀総裁、ロジャーズ上級副総裁、下院財政委員会出席
ウィリアムズNY連銀総裁、イベント講演(質疑応答可)
欧州政治共同体会議(5日まで)
ユーロ圏財務相会合
インド州議会選挙結果
アーリー・メイ・バンク・ホリデーのため英国市場休場
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 きょうのNY為替市場、ドル円は安値から買戻される展開となった。本日もドル円は
ロンドン時間に急速に売られ、一時155円台半ばまで急落する場面が見られた。前日
も円が急伸し介入観測が流れていたが、本日も実施した可能性が指摘されている。
 明日から東京勢は大型連休後半に入り円相場の参加者が少なくなることが想定される
が、連日の介入であれば海外の投機筋も仕掛けづらくなる。日本の当局もその効果を狙
っているの可能性もありそうだ。ただ、NY時間に入ると買い戻しが活発化し、157
円台に戻す展開。ロンドン時間の急落をほぼ取り戻している。
 このままドル円が下落すると見ている向きは少ない。不透明な中東情勢と原油高によ
る日本経済への影響を考慮し、日銀は急速な利上げには動きにくい。そのような中、ド
ル円の持続的な下落にはFRBによる積極利下げ、あるいは2025年4月に見られた
ような「ドル離れ相場」が必要になる。しかし、現状からはそのどちらも望み薄ではあ
る。
 さらにポジション面から見ても、投機筋の円ショートは2025年5月以降積み上が
ってはいるが、2024年7月の為替介入前ほどの極端な水準には達していない。
 なお、日銀が夕方公表した5月7日受け渡し分の当座預金増減要因の予想値と介入要
因を含まない市場推計の差から、5兆円程度の介入が実施されたのではないかとの観測
が出ていた。
 ユーロドルは一時1.17ドル台後半まで上昇。ただ、その後は戻り売りに押され、
1.17ドル台前半に戻す展開。200日線の上で底堅さは維持しているものの、先月
上値を抑えられた1.18ドルの水準には慎重といった雰囲気となっている。一方、ユ
ーロ円は日本の当局の介入観測で182円台に下落していたものの、184円台まで戻
している。
 前日のECB理事会を経て、市場は6月利上げへの期待を高めている。短期金融市場
では90%近くの確率で利上げを織り込んでいる状況。ただアナリストからは、ECB
が6月利上げを見送ればユーロは下落する可能性があると述べている。
 ただ、現状のユーロ圏ではエネルギー価格上昇の二次的影響を示す証拠は限定的。ラ
ガルド総裁も前日の理事会後の会見でこうした動向に触れていたが、二次的影響が明確
に現れるには時間がかかるはずで6月は金利を据え置くべきだと述べている。これは市
場の織り込みを踏まえると、ユーロが影響を受けやすい状況にあることを意味するとい
う。
 ポンドドルは1.36ドル台半ばに一時上昇。イラン情勢の進展期待が高まり本日は
原油が急落しする中、為替市場はドル安の動きが出ている格好。一方、日本の当局の介
入観測でポンド円は一時211円台に下落する場面が見られたものの、213円台に戻
す展開。
 前日は英中銀の金融政策委員会(MPC)は大方の予想通りに据え置きとなったが、
今後利上げを検討する可能性を示していた。様々な見方が出ている中でアナリストから
は、高水準のエネルギー価格によるインフレ圧力が、英中銀を年内2回の利上げに踏み
切らせる可能性があるとの指摘が出ている。石油供給ショックの性質と、粘着性のある
基調的インフレを踏まえると利上げが正当化されると指摘した。
 一方、エネルギー供給の混乱が今後数週間で解消されれば、英中銀の年内利上げの可
能性は低下するとの意見も出ている。その場合、英中銀は政策金利を現行の3.75%
で長期間据え置くと予想しているという。ただ、原油供給混乱が数カ月続き、エネルギ
ー価格高止まりが続く場合には追加利上げに動く可能性があると分析。いずれにしろイ
ラン情勢と原油相場次第ということになる。
MINKABU PRESS