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2024年05月20日(月)11時55分

東京株式(前引け)=大幅反発、米株の先高期待で上げ幅一時600円超

 20日前引けの日経平均株価は前営業日比559円54銭高の3万9346円92銭
と大幅反発。前場のプライム市場の売買高概算は9億676万株、売買代金概算は2兆
662億円。値上がり銘柄数は1319、対して値下がり銘柄数は291、変わらずは
39銘柄だった。
 前週末の米株式市場でNYダウは終値ベースで初めて4万ドル台で取引を終えた。米
ハイテク株が軟調だったことが重荷となり、日経平均株価は下落して始まったものの、
米国株の先高観が広がるなかで切り返した。フシ目の3万9000円台に乗せると、先
物のショートカバーを誘発して一段高。上げ幅は一時600円を超えて、取引時間中と
しては4月12日以来、1カ月ぶりの高値をつけた。最高値圏で推移する米国株と比較
した日本株の出遅れ感も意識され、海外投資家を中心に値がさグロース株に対する物色
意欲が強まったほか、商品市況の上昇を受けて非鉄セクターの上げが目立った。東証の
業種別指数は33業種のうち、海運業とその他製品を除く31業種が上昇した。
 個別では東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体株が頑強な
動きをみせ、信越化学工業<4063>とソシオネクスト<6526>が大幅高。住友金属鉱山
<5713>が水準を大きく切り上げ、三井物産<8031>とファナック<6954>、INPE
X<1605>、神戸製鋼所<5406>がしっかり。アーレスティ<5852>が急騰し、C&F
ロジホールディングス<9099>がストップ高となった。半面、エーザイ<4523>やダイ
キン工業<6367>が冴えない展開となり、ニトリホールディングス<9843>と川崎汽船
<9107>が軟調に推移した。
出所:MINKABU PRESS