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2024年05月20日(月)15時47分

東京株式(大引け)=282円高で3万9000円台回復、一時600円超高

 20日の東京株式市場で日経平均株価は反発。前週末の米株式市場でNYダウの終値
が初めて4万ドル台に乗せたことを受けて投資家のリスク許容度が上向き、上げ幅は一
時600円を超えた。後場は利益確定売りに押され伸び悩んだものの、1カ月ぶりの高
水準となる3万9000円台を回復して取引を終えた。
 大引けの日経平均株価は前営業日比282円30銭高の3万9069円68銭。プラ
イム市場の売買高概算は18億371万株。売買代金概算は4兆1510億円となっ
た。値上がり銘柄数は1142と全体の約69%、値下がり銘柄数は463、変わらず
は44銘柄だった。
 きょうの東京市場で日経平均株価は小幅に下落して始まったが、ほどなくプラス圏に
浮上。前場に一時3万9400円台前半まで上昇した。前週末に米ナスダック総合株価
指数が小幅に下落したことが日本株の重荷となったが、寄り付き後に海外投資家を中心
とした先物買いが入り、売り方の買い戻しを誘う形となった。原油先物相場や銅先物相
場の上昇を受け、石油関連や非鉄株の上げが目立った。半導体関連の一角は全体相場に
連れて朝安後は持ち直し、国内の長期金利が一時11年ぶりの高水準となる0.97
5%に上昇したことは金融セクターを下支えした。22日に予定されている米エヌビデ
ィア<NVDA>の決算の内容を見極めたいとする投資家は多く、午後は短期筋による
利益確定目的の売りが優勢となって日経平均株価は失速したが、米国株の先高期待を支
えに3万9000円を上回る価格帯での推移を続けた。
 個別銘柄では、信越化学工業<4063>とソシオネクスト<6526>が大幅高となり、T
OWA<6315>が堅調。住友金属鉱山<5713>やENEOSホールディングス<5020
>、北海道電力<9509>が上値を追う展開となり、みずほフィナンシャルグループ<
8411>や三井物産<8031>、神戸製鋼所<5406>が頑強な動き。C&Fロジホールディ
ングス<9099>がストップ高に買われ、霞ヶ関キャピタル<3498>が急伸し、三井E&
S<7003>やSUBARU<7270>、大成建設<1801>が水準を切り上げた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>と任天堂<7974>、ダイキン工業<6367>が下
落したほか、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>、日本マイクロニクス<6871
>が冴えない展開。能美防災<6744>や西本Wismettacホールディングス<
9260>が売られ、ACCESS<4813>とメイコー<6787>が大幅安となった。
出所:MINKABU PRESS