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2025年12月16日(火)06時27分

NY外為市況=一時154円台に下落

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日本時間午前6時26分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  155.21 - 0.60 (- 0.39%) 155.99 / 154.84
ユーロ・ドル 1.1750 + 0.0010 (+ 0.09%) 1.1769 / 1.1726
ポンド・ドル 1.3374 + 0.0003 (+ 0.02%) 1.3402 / 1.3355
ドル・スイス 0.7965 + 0.0007 (+ 0.09%) 0.7974 / 0.7936
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<きょうの材料>
【米国】
*NY連銀製造業景気指数(12月)22:30
結果 -3.9
予想 9.9 前回 18.7
【カナダ】
*消費者物価指数(CPI)(11月)22:30
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
結果 2.2%
予想 2.3% 前回 2.2%(前年比)
*トランプ大統領
・本日の協議でウクライナ戦争終結へ、これまで以上に近づいている。
*ミランFRB理事
・関税は物価上昇を牽引していないと主張。
・住宅費除いた市場ベースのコアインフレは2.3%を下回る水準で推移。
・住宅費を除くPCEインフレの低下ペース加速を予想。
・基礎的インフレの指標は2%近辺と主張。
・利下げペース加速で政策金利は中立金利に接近する。
*ウィリアムズNY連銀総裁
・関税の影響は概ね一時的で2026年には終了。
・利下げは2026年に向けて現在の政策が好位置にあることを意味。
・雇用への過度なリスクを招くことなく2%のインフレ目標を達成する必要。
・雇用リスクの下方圧力はここ数カ月で高まっている。
・関税によるインフレへの波及効果は見られない。
・データは労働需要が供給以上に軟化していることを示す。
*ゼレンスキー大統領
・ウクライナ交渉団は米国との協議を継続。
・ロシア資産の問題でドイツの合理的な立場を称賛。
・米国との協議は多くの課題で進展。
・領土問題は痛みを伴う課題。
・領土問題でウクライナとロシアの立場は異なる。
・安全保障・復興協議で大きな進展。
*メルツ首相
・ウクライナ保証に関する米国の提案は注目に値する。
・和平交渉では領土問題が依然として核心的な課題。
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<明日の材料と事前予想>
【英国】
ILO失業率(10月)16:00
予想 5.1% 前回 5.0%
週平均賃金(8-10月)(前年比)
予想 4.4% 前回 4.8%
予想 4.5% 前回 4.6%(除賞与)
サービス業PMI(速報値)(12月)18:30
予想 51.7 前回 51.3
製造業PMI(速報値)(12月)18:30
予想 50.4 前回 50.2
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(速報値)(12月)17:30
予想 48.6 前回 48.2
ドイツ非製造業PMI(速報値)(12月)17:30
予想 52.9 前回 53.1
ユーロ圏製造業PMI(速報値)(12月)18:00
予想 49.8 前回 49.6
ユーロ圏サービス業PMI(速報値)(12月)18:00
予想 53.2 前回 53.6
ドイツZEW景況感指数(12月)19:00
予想 40.2 前回 38.5
ユーロ圏貿易収支(10月)19:00
予想 185億ユーロ 前回 187億ユーロ(季調済)
【米国】
非農業部門雇用者数(11月)22:30
予想 5.1万人 前回 N/A(前月比)
失業率
予想 4.5% 前回 N/A
平均時給
予想 0.2% 前回 N/A(前月比)
予想 3.6% 前回 N/A(前年比)
小売売上高(10月)22:30
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
予想 0.2% 前回 0.3%(自動車除くコア・前月比)
製造業PMI(速報値)(12月)23:45
予想 52.0 前回 52.2
非製造業PMI
予想 54.0 前回 54.1(速報値)
コンポジットPMI
予想 N/A 前回 54.2(・速報値)
企業在庫(9月)17日00:00
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
マックレム・カナダ中銀総裁が講演
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 きょうのNY為替市場、ドル円は終盤に155円台に戻したものの、先週に引き続き
154円台に下落する場面も見られた。本日はドル安のほか円高の動きも見られ、ドル
円を圧迫している。市場は引き続き、今週の日銀決定会合での利上げ期待を急速に高め
ており、円買いに繋がった模様。本日は日銀短観が公表されていたが、大企業製造業の
景況感は4年ぶり高水準となり、日銀の利上げを裏付けている。
 また、ドル安については明日の米雇用統計、18日(木)に消費者物価指数(CP
I)の発表が予定されており、それらをにらんだ動きも出ていた模様。一部からは、明
日の米雇用統計はFRBの来年の追加利下げを示唆する可能性が高いとの見方も出てい
た。
 ただ、155円を割り込むと押し目買いも出ている。来年はドル安との見方も多いよ
うだが、円安期待もなお根強い。日米の金利差はさらなる縮小が想定されるものの、そ
れでも他の主要国と比較すれば金利差はあり、もうしばらく円キャリー取引が続くと見
ているのかもしれない。
 ユーロドルは1.17ドル台での推移が続いていたものの、本日は緩やかな上昇を見
せ、一時1.1770ドル付近まで上昇する場面も見られた。一方、ユーロ円は一時1
81円台に下落していたものの、182円台半ばに戻す展開。
 今週は18日木曜日に年内最後のECB理事会が予定されている。ECBはすでに利
下げサイクルを終了しており、今回も据え置きが確実視されている。そのような中、市
場はECBの次の行動を注目しており、一部の理事からは利上げの可能性も示唆されて
いる。ストラテジストからは、ラガルド総裁が市場の利上げに観測を強く否定しなけれ
ば、ユーロは上昇する可能性があるとの指摘が出ている。最近の利上げ観測にECB理
事からの反論がないことが木曜日の会合を巡るリスクを増幅させているという。
 ラガルド総裁が利上げに明確に反対する姿勢を示さない場合、特に明日の米雇用統計
が軟調な結果と重なれば、ユーロドルは上昇の可能性がある。主要な上値抵抗を突破す
る余地はあると見ており、9月に付けた年初来高値1.1920ドルを上回れば、1.
20ドルに向けた道筋が開けるとしている。
 ポンドドルは一時1.34ドル台に上昇する場面が見られたものの、その後は1.3
3ドル台に伸び悩む展開。先週も1.34ドル台で上値を抑えられており、その水準で
の上値抵抗も強そうだが、100日線と200日線の水準は維持しており、11月から
のリバウンド相場を継続している。一方、円高の動きからポンド円は207円台に伸び
悩む動き。ただ、こちらも21日線の上での推移が続いており、上昇トレンドに変化は
ない。
 今週は英中銀の金融政策委員会(MPC)が予定され、市場では利下げが有力視され
ているが、僅差での決定になるのではとも見られている。
 また、今回は1年半続いた利下げサイクルが終了に近づいているのかどうか、政策委
員らは向き合うことになる。今週に利下げ実施ならば、政策金利は3.75%まで低下
する。ベイリー総裁らが最近言及した中立金利とされる水準まで、あと1回か2回の利
下げで到達する計算になる。エコノミストからは「今後は利下げを行うごとに、次の利
下げのハードルが高くなる」との指摘も出ている。
MINKABU PRESS