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2024年05月09日(木)11時50分

東京株式(前引け)=反発、75日移動平均線近辺で売り買い交錯

 9日前引けの日経平均株価は前営業日比189円73銭高の3万8392円10銭と
反発。前場のプライム市場の売買高概算は8億4103万株、売買代金概算は2兆23
78億円。値上がり銘柄数は1227、対して値下がり銘柄数は369、変わらずは5
5銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場は、朝方は売り買い交錯のなか日経平均は前日終値近辺で
もみ合う動きをみせたが、次第に上値指向を強めた。前日の欧州株市場が総じて高く、
英国やドイツでは主要株価指数が最高値を更新、米国株市場でもFRBによる利下げ期
待の再燃でNYダウが6連騰と上値追いを続けており、東京市場でもきょうはリスク回
避目的の売りは鳴りを潜めている。日米で長期金利が上昇傾向にあることはハイテク株
などに向かい風となっているが、外国為替市場では円安水準が維持されていることで、
これが株価にポジティブに作用している。時価は中期波動の分水嶺である75日移動平
均線近辺で強弱観を対立させている。
 個別ではきょうも断トツの売買代金をこなしているレーザーテック<6920>が高く、
ディスコ<6146>も売買代金を膨らませ高い。任天堂<7974>が上昇し、オリックス<
8591>も値を上げた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも堅
調。IHI<7013>の上げ足も目立つ。コーセー<4922>はストップ高に買われた。半
面、三菱重工業<7011>が冴えず、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035
>も売りに押された。レノバ<9519>が急落、ローム<6963>も大幅安。ライオン<
4912>、山崎製パン<2212>なども大きく下値を探る展開に。
出所:MINKABU PRESS