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2024年05月08日(水)16時03分

東京株式(大引け)=632円安、半導体関連など売られ急反落

 8日の東京株式市場はリスクオフムードが強まり、日経平均は630円あまりの急
落。前日の上げ幅を帳消しにする格好となった。
 大引けの日経平均株価は前営業日比632円73銭安の3万8202円37銭と大幅
反落。プライム市場の売買高概算は16億9499万株、売買代金概算は4兆6972
億円。値上がり銘柄数は466、対して値下がり銘柄数は1130、変わらずは55銘
柄だった。
 きょうの東京市場は主力株中心に売り圧力の強い相場となった。連休明けとなった前
日は日経平均が先物主導で600円近い上昇をみせたが、きょうは同じく先物主導でそ
れを上回る下げ幅となり、波乱含みの地合いだった。日経平均は一時670円強下げる
場面もあった。半導体主力株に売りが目立ち全体指数を押し下げたが、業種別に見ても
海運株が買われたほかは、ほぼ全面安に近い商状となっている。前日の欧州株市場はリ
スクオン一色だったものの、米国株市場ではこれを引き継げず上昇一服の様相をみせ、
東京市場も様子見ムードが強まった。外国為替市場では円安に振れたが、これを好感す
る動きは特に見られず、アジア株市場が総じて下落したことも投資家のセンチメントを
冷やす格好となった。
 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が安く、ディスコ<6146>も軟
調。トヨタ自動車<7203>は下げ渋ったもののマイナス圏で着地。東京エレクトロン<
8035>、ソニーグループ<6758>も下値を探る動き。ファーストリテイリング<9983>
が安く、伊藤忠商事<8001>の下げも目立った。AGC<5201>が急落、リコー<7752
>も大幅安。三菱重工業<7011>、任天堂<7974>などの下げも大きかった。
 半面、日本郵船<9101>が逆行高、霞ヶ関キャピタル<3498>も大きく上値を追っ
た。TOWA<6315>も買いを集めた。オリエンタルランド<4661>が高く、ローツェ
<6323>も物色人気に。イー・ガーディアン<6050>、インソース<6200>はストップ
高に買われた。チャーム・ケア・コーポレーション<6062>、アルプス物流<9055>が
大幅高となり、横河電機<6841>も値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS