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2026年05月07日(木)05時33分

NY外為市況=介入観測が広がる

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日本時間午前5時32分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  156.37 - 1.51 (- 0.96%) 157.94 / 155.04
ユーロ・ドル 1.1748 + 0.0055 (+ 0.47%) 1.1797 / 1.1692
ポンド・ドル 1.3594 + 0.0053 (+ 0.39%) 1.3643 / 1.3538
ドル・スイス 0.7788 - 0.0042 (- 0.54%) 0.7835 / 0.7772
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<きょうの材料>
*ADP雇用統計(4月)21:15
結果 10.9万人
予想 12.0万人 前回 6.1万人(6.2万人から修正)
*米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -231.3万(4億5718万)
ガソリン -250.4万(2億1980万)
留出油  -129.4万(1億0234万)
(クッシング地区)
原油 -64.8万(2912万)
*()は在庫総量
*トランプ大統領
・イランは核兵器を持たないことに同意した。
・われわれは勝利した。
*ムサレム・セントルイス連銀総裁
・金利据え置き、引き上げ、引き下げのいずれもあり得る。
・インフレが2%になれば、金利はさらに引き下げられる可能性。
・今年に入り経済はかなりの勢いを維持している。
・経済の追い風は向かい風よりも大きい。
・金融環境は極めて緩和的であると見ている。
・労働市場は安定化しているようだ。
・インフレは2%目標を大幅に上回って推移。
・懸念すべき根底にあるインフレが存在する。
・リスクはインフレ側にさらにシフトしている。
・生産性の新たなルネサンス期にあるとは言い難い。
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
 生産性の上昇を受けて機械的に利下げすることには慎重であるべきだと警告。場合に
よってはインフレを押し上げる可能性があるためだという。
*米財務省
 米財務省が来週の四半期定例入札の計画を発表し、総額を1250億ドルに据え置く
とした。11日に3年債580億ドル、12日に10年債420億ドル、13日に30
年債250億ドルの入札を実施する。
*米中央軍
 米中央軍は、ホルムズ海峡封鎖の開始以降これまでに52隻の商船が進路変更または
港への引き返しを指示されたと、Xへの投稿で明らかにした。
*イランと米国の合意内容の一部は、憶測や雰囲気作りに過ぎない
 イランの準国営メディアは「アクシオスが報じたイランと米国の合意内容の一部は、
憶測や雰囲気作りに過ぎない」と伝えた。情報源については明らかにしていない。
*赤沢経産相
 仏パリで開催されたG7貿易相会合に出席した赤沢経済産業相が会見しており、恣意
的な輸出制限を含む経済的威圧に対する深刻な懸念の表明などを盛り込んだ閣僚声明を
取りまとめることができたとし、会合の意義を強調した。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
貿易収支(3月)10:30
予想 43.00億豪ドル 前回 56.86億豪ドル
【ユーロ圏】
ドイツ製造業新規受注(3月)15:00
予想 0.9% 前回 0.9%(前月比)
予想 1.6% 前回 3.5%(前年比)
ユーロ圏小売売上高(3月)18:00
予想 -0.2% 前回 -0.2%(前月比)
予想 1.2% 前回 1.7%(前年比)
【米国】
非農業部門労働生産性指数(速報値)(第1四半期)21:30
予想 0.6% 前回 1.8%(前期比)
単位労働費用
予想 2.5% 前回 4.4%(前期比)
新規失業保険申請件数(04/26 - 05/02)21:30
予想 20.5万件 前回 18.9万件
日銀議事録(3月18日-19日開催分)
中国外貨準備高 (4月)
米NY連銀インフレ期待(4月)
ウィリアムズNY連銀総裁が討論会出席(質疑応答あり)
ハマック・クリーブランド連銀総裁が討論会出席(質疑応答あり)
ASEAN外相会議
英中銀研究課題(BEAR)会議(8日まで)
英地方選挙・スコットランド議会選挙
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 きょうのNY為替市場、ドル安が優勢となったものの、ドル円はNY時間に入って買
い戻されている。きょうの為替市場は円高の動きが再びが強まっていた。連休中の東京
時間にドル円は急速に下落し、一時155円ちょうど付近まで急落していた。市場では
日本の当局による断続的な介入観測が広がっている。
 ストラテジストからは「最近の値動きは、日本の当局が160円を阻止しようとする
と同時に、投機筋が円売りポジションを取る意欲をそごうとしていることを裏付けてい
る」との指摘が出ていた。
 市場が再度の介入と見ているのであれば、連休明けに日本のトレーダーに円買いを促
す可能性があり、重要なサポート水準である153円まで円高が進む可能性もあるとの
見方も出ている。ただし、あくまで短期的な動きで、根本的に円安の流れに変化が出る
とは見ていない。
 また、原油や米国債利回りが低下していることもドル円を圧迫している。前日にトラ
ンプ大統領が「イランとの完全かつ最終的な合意に向けて大きな進展があった」と述べ
ていたが、本日は、ホワイトハウスが戦闘終結と核交渉の枠組みを定める1ページの覚
書について、イランと合意に近づいていると伝わった。米国とイランが和平合意に近づ
いているとの期待がドルの戻り売りに繋がっている模様。
 ユーロドルは買いが優勢となり、一時1.18ドル手前まで上昇する場面が見られ
た。一方、ユーロ円は東京時間に182円付近まで急落したものの、183.75円付
近に戻す展開。
 ECBが本日公表したデータによると、中東紛争に伴うエネルギー価格上昇にもかか
わらず、ユーロ圏の賃金上昇率は今年鈍化する見通しを示している。労働組合や類似の
労働者団体が交渉した賃金協定のトラッカーによると、2025年に3.0%上昇した
賃金は、今年は2.6%の上昇に留まる見通しを示した。ECB理事らは、エネルギー
価格急騰が2%目標を上回るインフレの持続的な上昇を引き起こすかを判断する上で、
賃金交渉の結果を重要な指標として強調してきた。
 現時点で賃金トラッカーは、労働市場の冷え込みを背景に賃金の伸びが抑制されてい
ることを引き続き示している。ただ、企業によるAI導入が賃金上昇の重しになる可能
性があるとし、多くの労働者が新技術によって職を失うことを恐れているとする調査結
果を引用した。
 ポンドドルは一時1.3640ドル近辺まで上昇。ただ、1.36ドル台に入ると売
り圧力も強まるようで、1.35ドル台に伸び悩んでいる。4月以降のリバウンド相場
は堅持しているものの、更なる上値追いには慎重になっている模様。一方、ポンド円は
東京時間に210円台まで急落していたものの212円台に戻す展開。
 アナリストは、英国の投資家は国内資産へのエクスポージャーが大きく、経済動向に
さらされていると指摘。こうした投資家は成長を求めているが、不確実性に対するより
多くの保護も求めていると述べている。
 その意味では明日の英地方選挙は「政策の安定性、信頼できる成長、より明確な経済
の方向性」を必要とする投資家にとって重要なイベントだと指摘。英国の国債借り入れ
コストは先進国の中で最も高く、投資家が英国債への投資に対してより高いリスクプレ
ミアムを要求していることを示している。
MINKABU PRESS