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2024年05月02日(木)15時48分

東京株式(大引け)=37円安、朝安後切り返すも戻し切れず小幅続落

 2日の東京株式市場は方向感の見えにくい展開で、日経平均株価は朝安後にプラス圏
に浮上する場面もあったが上値は重く、結局小幅マイナス圏で引けた。
 大引けの日経平均株価は前営業日比37円98銭安の3万8236円07銭と小幅続
落。プライム市場の売買高概算は14億9274万株、売買代金概算は4兆2061億
円。値上がり銘柄数は645、対して値下がり銘柄数は936、変わらずは70銘柄だ
った。
 きょうの東京市場は、朝方は急激な円高に振れたことを受け、リスク回避ムードのな
か売り優勢でスタート。しかし、その後はハイテクセクターなどを中心に押し目買いの
動きが顕在化した。注目されたFOMCは事前の予想通り6会合連続の政策金利据え置
きを決め、これと合わせて量的引き締め(QT)の減速方針も決定。会合後のパウエル
FRB議長の記者会見もハト派寄りの印象だったことで、米国株市場では安心感が広が
った。一方、外国為替市場では、これが円高誘導となり、政府・日銀の為替介入の思惑
も手伝って短時間で4円以上も円高に振れる場面があった。取引開始直後はこれを嫌気
して買いが手控えられたものの、円高が一服し円安方向に押し戻されるのを横目に、半
導体関連などを中心に主力株が買われる展開となり持ち直した。途中プラス圏に浮上す
る場面もあったが、大型連休を控え上値も重かった。
 個別では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が続伸、売買代金2
位となったソシオネクスト<6526>も高く引けた。住友商事<8053>、三井物産<8031
>などが活況高、東京電力ホールディングス<9501>、北海道電力<9509>など電力株
も上昇した。TOWA<6315>が物色人気となり、第一三共<4568>も値を上げた。A
OKIホールディングス<8214>が値上がり率トップとなったほか、北海道ガス<9534
>、日本マイクロニクス<6871>、三井松島ホールディングス<1518>なども値を飛ば
した。
 半面、三菱商事<8058>が売りに押され、トヨタ自動車<7203>も冴えない。イビデ
ン<4062>が急落、三井E&S<7003>が売られ、ファーストリテイリング<9983>も
軟調。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも下値を探った。Ke
ePer技研<6036>が値下がり率トップに売り込まれ、アドウェイズ<2489>、住友
ファーマ<4506>などの下げも目立つ。マネックスグループ<8698>も安い。
出所:MINKABU PRESS