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2024年04月25日(木)22時40分

NY外国為替序盤=155円台での上値追い続く

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日本時間午後10時38分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  155.58 + 0.23 (+ 0.15%) 155.75 / 155.20
ユーロ・ドル 1.0691 - 0.0008 (- 0.07%) 1.0739 / 1.0678
ポンド・ドル 1.2468 + 0.0004 (+ 0.03%) 1.2524 / 1.2455
ドル・スイス 0.9151 0.0000 ( 0.00%) 0.9157 / 0.9121
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 日本時間午後10時26分現在のドル円は1ドル=155.58円。NY時間に入っ
て、ドル円は155円台での上値追いが続いている。先ほど発表になった第1四半期の
米GDP速報値が年率換算で前期比1.6%増に鈍化した。予想も下回り、ほぼ2年ぶ
りの低水準に落ち込んだ。貿易赤字拡大が2022年以降で最大のマイナス寄与となっ
たほか、成長エンジンである個人消費が予想を下回る2.5%増となった。
 ただ、為替市場の反応はドル買い。景気の落ち着きを示す内容ではあったが、インフ
レは不快な水準に跳ね上がっており、PCEコアデフレータは3.7%と四半期として
は1年ぶりの水準に伸びが加速したことがドル買いの反応に繋がっている。
 今回の数字は年初の米経済の勢いが顕著に失われたことを示している。ただ、依然と
して粘り強いインフレが見られることで、FRBは利下げをさらに延期し、逆に利上げ
を検討するよう求められる圧力に直面するかもしれないとの指摘も出ている。年内の利
下げを確信をもって織り込めない状況になっているようだ。

 ドル円は一時155.75円近辺まで上げ幅を拡大。いつ介入が出てもおかしくはな
い状況。きょうから日銀決定会合が開催され、明日結果が発表される。今回は展望レポ
ートも公表され、インフレ見通しの上方修正は期待されているようだ。
 日銀が将来の利上げの可能性をほのめかし、円買いを誘導するといった見方も一部に
は出ている。ただ、日銀が細かい策を労しても、財務省が介入しても、ドル円の下落は
恐らく一時的になりそうだ。きょうの米GDPからも、しばらく潮の流れは変わりそう
にない。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は155円に観測され
ている。
25日(木)
155.00 (16.5億ドル)
MINKABU PRESS