--------------------------------------
日本時間午後10時19分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 143.88 - 0.33 (- 0.23%) 144.22 / 143.44
ユーロ・ドル 1.1335 - 0.0035 (- 0.31%) 1.1390 / 1.1323
ポンド・ドル 1.3480 - 0.0012 (- 0.09%) 1.3511 / 1.3455
ドル・スイス 0.8235 + 0.0005 (+ 0.06%) 0.8249 / 0.8199
--------------------------------------
日本時間午後10時19分現在のドル円は1ドル=143.88円。きょうの為替市
場は海外市場に入ってドル高が優勢となっている。ドル円は東京時間に一時143円台
半ばまで下落していたが、144円台まで一時買い戻されていた。しかし、NY時間に
入ってトランプ大統領の投稿が伝わり、市場の雰囲気が再び悪化。ドル円も143円台
半ばまで売られる場面が見られた。
大統領はソーシャルメディアへの投稿で「中国が米との合意を破った。いい人を装う
のはここまでだ」と語った。米中合意への期待がこのところの米株式市場の急反発を支
えていただけに気掛かりな投稿ではある。ベッセント財務長官も前日遅くに、中国との
貿易交渉はやや停滞していると述べていた。
また、先ほどFRBが注目しているインフレ指標である4月のPCE価格指数が発表
になっていたが、コア指数は予想通りに前年比2.5%と前回から鈍化していた。市場
は年内に2回の利下げを織り込んでいるが、その動きに変化はない。
ドルの弱気見通しに変化はなさそうな一方、円の強気見通しにも変化はなさそうだ。
本日は5月調査分の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が公表されていたが、イン
フレ圧力が依然として高水準にあることが示され、最近の円高が物価上昇を抑制する効
果がほとんど発揮されていないことを示していた。
円は対ドルで年初から約9%上昇しているが、貿易加重の実効為替レート(名目)は
その約半分の上昇に留まっており、さらなる上昇余地が残されているとの指摘も出てい
る。実効為替レートは2024年7月の直近安値から比較しても僅か9%程度の上昇に
留まっている現状では、円高が進んでも日本の対外競争力を脅かすことはない。これは
日銀に柔軟性を与え、一部からは日銀が7月の決定会合で利上げとの予想も出ている。
ただし、日銀の慎重姿勢を考慮すると、事前に明確に示唆する可能性は低いという。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は143円に観測され
ている。
30日(金)
143.00(33.9億ドル)
MINKABU PRESS