経済ニュース

<< 一覧に戻る

2024年04月24日(水)15時48分

東京株式(大引け)=907円高、半導体関連全面高で3万8000円台回復

 24日の東京株式市場は主力株を中心に買いが集まり、日経平均株価は先物主導で大
幅高。900円を超える上昇で高値引けとなり、フシ目の3万8000円台を大きく回
復した。
 大引けの日経平均株価は前営業日比907円92銭高の3万8460円08銭と大幅
高で3日続伸。プライム市場の売買高概算は17億4055万株、売買代金概算は4兆
5513億円。値上がり銘柄数は1195、対して値下がり銘柄数は402、変わらず
は55銘柄だった。
 きょうの東京市場はリスク選好ムードが一気に強まった。前日の欧州株市場が全面高
で英国では主要株価が史上最高値を更新、米国株市場でもNYダウが4連騰と戻り足を
強めたほか、ハイテク株比率の高いナスダック指数の上昇が目立った。中東情勢に対す
る過度な不安心理が後退し、米長期金利の低下が好感された。特にエヌビディア<NV
DA>が連日で大幅高に買われるなど半導体セクターへの投資資金流入が活発で、この
流れを東京市場も引き継いだ。為替の円安なども追い風に、これまで急な調整を強いら
れてきた半導体製造装置関連などが軒並み反騰し、全体相場を押し上げた。値上がり銘
柄数は1200近くに及びプライム市場全体の7割以上の銘柄が上昇した。売買代金も
前日に今年最低を記録していたが、きょうは一転して4兆5000億円台まで大きく水
準を切り上げている。
 個別では、売買代金断トツとなったレーザーテック<6920>をはじめ東京エレクトロ
ン<8035>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス
<6723>など半導体主力株が軒並み買い戻された。トヨタ自動車<7203>が買われ、フ
ァーストリテイリング<9983>も堅調。野村マイクロ・サイエンス<6254>はストップ
高。ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。KOA<6999>、ニコン<7731>など
も値を飛ばし、鉄建建設<1815>、フルサト・マルカホールディングス<7128>なども
高い。
 半面、IHI<7013>が売られ、レゾナック・ホールディングス<4004>が急落。ア
ーレスティ<5852>は値下がり率トップに売り込まれ、ストライク<6196>も大幅安。
北海道電力<9509>が大きく利食われたほか電力株に下げるものが目立った。パーク2
4<4666>、旭化成<3407>なども売りに押された。
出所:MINKABU PRESS