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2024年04月24日(水)22時23分

NY外国為替序盤=一時155円台に上昇

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日本時間午後10時22分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  154.89 + 0.06 (+ 0.04%) 155.17 / 154.73
ユーロ・ドル 1.0695 - 0.0006 (- 0.06%) 1.0714 / 1.0678
ポンド・ドル 1.2453 + 0.0004 (+ 0.03%) 1.2465 / 1.2423
ドル・スイス 0.9126 + 0.0006 (+ 0.07%) 0.9153 / 0.9114
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 日本時間午後10時22分現在のドル円は1ドル=154.89円。NY時間の朝方
にドル円が一時155円台に上昇した。約34年ぶりの円安水準を更新。ストップを巻
き込んで155.15円付近まで上昇したが、直ぐに押し戻されている。投資家のリス
ク許容度が改善しており、円キャリートレードを促している。
 先週の日米韓財務相会合で、「通貨安を巡る日本と韓国の深刻な懸念を認識しつつ為
替市場の動向に関して引き続き緊密に協議する」との共同声明を発表していた。G7財
務相会合でも、為替の過度な変動は経済に悪影響を与えるとしたコミットメントを再確
認。
 それらを受けて市場では、155円を超えると財務省がいつ介入してもおかしくない
との警戒感が広がっている。現在は介入は観測されていないが、これまで下値を拾って
いた短期筋からの利益確定売りが出ている模様。
 基本的な状況に変化はなく、FRBの利下げ期待の後退からのドル買いがドル円の下
値を支えている。明日から日銀決定会合が開催され、金曜日に結果が発表されるが、日
銀が将来の利上げの可能性をほのめかし、円買いを誘導するといった見方も一部には出
ているようだ。
 ただ、日銀が細かい策を労しても、財務省が介入しても、ドル円の下落は恐らく一時
になりそうだ。FRBの利下げ期待が復活しない限り、潮の流れは変わらない。前日の
NY時間に指標や米国債入札などでドル円が複数回下落する場面が見られた。ただ、直
ぐに買い戻され、下値での押し目買い意欲の強さが窺えた。
 いずれにしろ、いまは米国のインフレが本格的に落ち着くのを待つしかないのかもし
れない。FRBも本音では利下げをしたがっているとの見方も出ている。高金利をあま
り長期間放置すると、景気が急速に失速する危険性があることや、金融機関および商用
不動産の信用状況も気掛かりなところではある。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は155.40円に観
測されている。
24日(水)
155.40 (10.5億ドル)
25日(木)
155.00 (12.8億ドル)
MINKABU PRESS