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2024年04月24日(水)05時28分

NY外為市況=154円台後半

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日本時間午前5時28分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  154.83 - 0.02 (- 0.01%) 154.88 / 154.56
ユーロ・ドル 1.0701 + 0.0046 (+ 0.43%) 1.0711 / 1.0639
ポンド・ドル 1.2447 + 0.0097 (+ 0.79%) 1.2459 / 1.2332
ドル・スイス 0.9120 0.0000 ( 0.00%) 0.9130 / 0.9087
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<きょうの材料>
【米国】
製造業PMI(速報値)(4月)22:45
結果 49.9
予想 52.1 前回 51.9
非製造業PMI(速報値)
結果 50.9
予想 52.1 前回 51.7
コンポジットPMI(速報値)
結果 50.9
新築住宅販売件数(3月)23:00
結果 69.3万件
予想 66.9万件 前回 63.7万件(66.2万件から修正)
*米2年債入札結果
最高落札利回り 4.898(WI:4.904)
応札倍率    2.66倍(前回:2.62倍)
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
消費者物価指数(月次)(3月)10:30
予想 3.4% 前回 3.4%
消費者物価指数(CPI)(第1四半期)10:30
予想 0.8% 前回 0.6%(前期比)
予想 3.5% 前回 4.1%(前年比)
予想 0.9% 前回 0.8%(刈り込み平均・前期比)
予想 3.9% 前回 4.2%(刈り込み平均・前年比)
予想 1.0% 前回 0.9%(加重平均・前期比)
予想 4.1% 前回 4.4%(加重平均・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(4月)17:00
予想 88.9 前回 87.8
【米国】
耐久財受注(速報値)(3月)21:30
予想 2.8% 前回 1.3%(前月比)
予想 0.3% 前回 0.3%(輸送除くコア・前月比)
【カナダ】
小売売上高(2月)21:30
予想 0.1% 前回 -0.3%(前月比)
予想 -0.2% 前回 0.5%(コア・前月比)
デコス・スペイン中銀総裁が講演
ナーゲル独連銀総裁が講演
ビルロワドガロー仏中銀総裁が講演
チポローネECB理事が講演
シュナーベルECB理事が講演
カナダ中銀議事録(4月10日開催分)
米5年債入札
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 きょうのドル円はNY時間に入って2回売りが強まり、154.60円近辺まで値を
落としたものの、いずれも売りが一巡すると買い戻しが出て154円台後半の元の位置
に戻す展開が見られた。1回目は4月調査の米PMIは製造業、非製造業とも予想を下
回る内容となったことでドル売りが強まった。
 特に製造業は49.9と判断基準の50を下回っていた。雇用指数は48となり、こ
れはサービス業の雇用減少と製造業の伸び鈍化を反映。一方、物価指数は10カ月ぶり
の高水準から後退し、米経済活動が第2四半期に入って勢いを失った可能性が示されて
いる。そして2回目はこの日の2年債入札を受けて米国債利回りが下げ幅を拡大したこ
とで、ドル円は売りに押されたが、直ぐに戻している。
 基本的な状況に変化はなく、財務省の介入警戒感から155円台には慎重な一方、下
がればすぐに押し目いが入る状況。
 一方、今週は第1四半期の米GDP速報値と3月のPCEデフレータが発表され、市
場は動向を注目している。米GDPは25日木曜日、PCEデフレータは26日金曜日
に発表される。3月PCEデフレータは市場のFRBへの期待に大きな変化をもたらす
とは考えていないとの見方も一部から出ている。むしろ、木曜日の米GDP速報値の方
がサプライズをもたらす可能性が高いという。もし、予想を上回る内容であれば、利下
げ期待を現段階からさらに後退させる可能性もありそうだ。
 ユーロドルは1.07ドル台を回復。1.0710ドル付近にフォボナッチ38.
2%戻しの水準があり、この水準を上抜けるようであれば、50%戻しの1.0745
ドル付近が次の戻りターゲットとして意識される。
 この日は4月調査分のユーロ圏PMIが発表になり、サービス業が予想を上回ってい
た。ユーロドルも買いの反応が見られていたが、第2四半期に入りユーロ圏経済はよう
やく成長軌道に戻りつつあることが示されている。牽引役となっているのはサービス部
門で、ユーロ圏経済は引き続きサービス部門のインフレ圧力に直面しているが、このこ
とがECBの6月利下げ開始を妨げることはないとの見方が圧倒的なようだ。
 ポンドドルも1.24ドル台半ばに買い戻しが強まった。きょうは4月調査分の英P
MIも発表され、英企業のセンチメントが予想以上に改善していることが示された。英
経済が勢いを回復し、物価上昇がさらに緩和すれば、英経済は軟着陸の可能性を示唆し
ているとの見方も出ている。英PMIはサービス業、製造業ともに好調だった。
 英PMIの上昇は第2四半期に入り英経済が再び拡大し、昨年のテクニカル的なリセ
ッション(景気後退)から脱却していることを示唆している。ただ、英中銀の利下げの
見方を変えるほどではないとも考えられているようだ。
MINKABU PRESS