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2024年04月17日(水)22時28分

NY外国為替序盤=154円台半ば

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日本時間午後10時27分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  154.57 - 0.15 (- 0.10%) 154.73 / 154.46
ユーロ・ドル 1.0645 + 0.0026 (+ 0.24%) 1.0649 / 1.0606
ポンド・ドル 1.2467 + 0.0041 (+ 0.33%) 1.2482 / 1.2417
ドル・スイス 0.9112 - 0.0018 (- 0.20%) 0.9133 / 0.9094
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 日本時間午後10時27分現在のドル円は1ドル=154.57円。きょうのNY為
替市場はドル買いの動きは一服しているものの、ドル円は155円に向けての値動きが
続いている。本日の米国債利回りは上げを一服させているものの、ドル円はしっかりと
下値をサポートされているようだ。
 前日はパウエルFRB議長の講演が行われていたが、FRBの利下げ期待が後退して
おり、年内はあっても1回の利下げがコンセンサスとなりつつあるようだ。1-3月の
力強い米国のインフレや雇用の数字を受けて、市場も年初の米利下げ期待をだいぶ後退
させている。
 ドル円は152円を突破した後から急速に上げ足を速め、一気に155円をうかがう
水準に上昇している。いつ財務省が介入を実施してもおかしくはない状況でもあり、日
本の経済界からも強い要請が出ているようだ。きょうからワシントンでG20とG7の
財務相・中央銀行総裁会議が開催される。歴史的な円安水準が続く中で、為替に関する
協議も予想され、過度な変動への対応を各国が容認すれば、介入実施の可能性も高まり
そうだ。ただし、対ドルでの下落は円だけではない点は留意される。
 また、例え財務省が実弾介入を実施したとしても、それだけではドル円の下落は一時
的に終わるというのが市場の共通認識になっている。介入により下落した局面では投機
筋が積極的に押し目買いを入れて来る可能性も留意しておきたいところではある。
 結局、米インフレが落ち着きを示し、FRBの利下げサイクルが可視化できるまで
は、潮の流れは変わらないのかもしれない。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測さ
れていない。
17日(水)
現行付近にはなし
18日(木)
153.00 (48億ドル)
19日(金)
155.00 (16.5億ドル)
MINKABU PRESS