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2024年04月17日(水)15時54分

東京株式(大引け)=509円安、半導体関連など売られ3万8000円割れ

 17日の東京株式市場は朝方は買い優勢で始まったものの、日経平均株価はその後す
ぐに値を消す展開。後場は下げ幅を広げフシ目の3万8000円を割り込んだ。
 大引けの日経平均株価は前営業日比509円40銭安の3万7961円80銭と3日
続落。プライム市場の売買高概算は17億7851万株、売買代金概算は4兆5024
億円。値上がり銘柄数は226、対して値下がり銘柄数は1388、変わらずは38銘
柄だった。
 きょうの東京市場は大荒れの地合いとなった。前日の米国株市場ではハイテク株比率
の高いナスダック総合株価指数は続落歩調となったものの、NYダウが上げ幅は限定的
ながら7日ぶりに反発し、下げ止まる動きをみせた。これを受け日経平均は朝方は空売
り筋の買い戻しなどが利いて高く始まった。しかし、それに続く実需の買い意欲に乏し
く、その後はすぐに値を消し下値を模索する展開に変わった。半導体関連株への売り圧
力が強く、全体相場を押し下げる形に。緊迫化する中東情勢に加え、日本時間午後に発
表されたオランダの半導体製造装置大手ASML<ASML>の決算が市場予想に届か
なかったことが嫌気された。日経平均は500円を超える下げで安値引けとなったが、
個別株も値下がり銘柄数が1400近くに及び、プライム上場銘柄の84%の銘柄が下
落するリスク回避ムードの強い地合いだった。
 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が大幅安で値下がり率トップと
なり、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>なども軟調に推移した。東京
電力ホールディングス<9501>が前日に続き大きく利食われたほか、トヨタ自動車<
7203>も下値を探った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンク
が冴えず、三井E&S<7003>が値を下げた。マネーフォワード<3994>が大幅安、富
士石油<5017>の下げも目立った。
 半面、ディスコ<6146>が商いを伴い上昇、三菱重工業<7011>も買いが優勢だっ
た。川崎汽船<9107>が上値を伸ばし、レゾナック・ホールディングス<4004>は商い
を膨らませ急騰した。ネオジャパン<3921>が値上がり率トップに買われ、TOWA<
6315>も物色人気。タツモ<6266>も大きく水準を切り上げた。インターアクション<
7725>も値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS