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2024年04月16日(火)15時56分

東京株式(大引け)=761円安、米長期金利上昇嫌気しハイテク株売り波及

 16日の東京株式市場はリスクオフの地合いが加速し、日経平均株価は下げ足を強
め、3万8000円台半ばまで一気に水準を切り下げた。
 大引けの日経平均株価は前営業日比761円60銭安の3万8471円20銭と大幅
続落。プライム市場の売買高概算は19億7840万株、売買代金概算は4兆7835
億円。値上がり銘柄数は169、対して値下がり銘柄数は1465、変わらずは18銘
柄だった。
 きょうの東京市場は、前日の米国株市場がハイテク株を中心に大きく売り込まれたこ
とで、一段とリスク回避ムードの強い地合いとなった。日経平均は一時900円を超え
る急落をみせる場面があった。米国では長期金利が4.6%台まで上昇し約5カ月ぶり
の高い水準となったほか、国内でも新発10年債利回りが大幅に上昇し市場センチメン
トを冷やす格好となっている。外国為替市場では1ドル=154円台と一段と円安が進
んだが、輸出セクターへの買いを誘導する形とはならなかった。長期金利上昇にもかか
わらず、銀行株への買いも盛り上がりを欠いている。個別株をみても値下がり銘柄数が
1400を上回り、プライム市場の89%の銘柄が値を下げるなど、ほぼ全面安商状と
いえる地合いだった。
 個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<
8035>、ディスコ<6146>が売買代金上位を独占したが、いずれも下値を探る展開に。
また、商いをこなした東京電力ホールディングス<9501>も大きく値を下げている。ト
ヨタ自動車<7203>が下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバ
ンクも売りに押された。日立製作所<6501>、三菱重工業<7011>も安い。古野電気<
6814>がストップ安、FPパートナー<7388>も急落。TSIホールディングス<3608
>の下げも目立つ。
 半面、ニデック<6594>が商いを伴い大幅高、ソニーグループ<6758>もしっかり。
ベイカレント・コンサルティング<6532>が物色人気。テラスカイ<3915>が断トツの
値上がり率を示し、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>も急騰、ダイヤモン
ドエレクトリックホールディングス<6699>、東宝<9602>などが物色人気となり、A
CCESS<4813>も買いを呼び込んだ。
出所:MINKABU PRESS