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2024年04月16日(火)01時32分

米株式市場前半=ダウ平均は反発

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米東部時間午後0時30分
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 38048.74 + 65.50 (+ 0.17%) 38386.81 / 38030.84
ナスダック総合指数  16125.49 - 49.60 (- 0.30%) 16295.27 / 16122.53
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 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。前日比は、ダウ工業株30種平均が65.
50ドル高の3万8048.74ドル、ナスダック総合指数が49.60安の1万61
25.49。
 中東情勢への懸念や米大手銀の決算が不調だったことから、週末の米株式市場は売り
に押されたが、本日は値ごろ感からの買い戻しが先行した。
 取引開始前に3月分の米小売売上高が発表になり、予想を上回る内容で、個人消費の
力強さを示した。FRBの利下げ期待をさらに後退させる内容で、米国債利回りも上昇
しているものの、米株式市場は冷静な反応を示していた。米株式市場の関心は次第に利
下げ期待一辺倒から先行きの景気にも注目しているようだ。
 ただ、米国債利回りの上昇が続く中、IT・ハイテク株は無視できないようで、次第
に戻り売りに押され、ナスダックは下げに転じている。
 中東情勢については、イランが週末にミサイルやドローンを乱射し、イスラエルが報
復する可能性を考えると、緊張はまだ高ぶっているが、イランの国連代表部が「この問
題は結論が出たとみなすことができる」と述べていたことで、市場には幾分安心が広が
っている。原油相場も下落。
 「地政学的リスクへのプレミアムは資産に織り込まれるべきだが、結局のところ、株
式市場は史上最高値からまだ2%程度しか下落していない。悪材料の多くはすでに価格
に織り込まれている」といった声も出ていた。
 本日はゴールドマンが取引開始前に決算を発表し、株価は上昇。予想外の増益を記録
したことが好感されている。純利益は減益が予想されていたが、28%の増益を示し
た。
 セールスフォース<CRM>が下落していることも指数を圧迫。ベニオフCEOが、ソ
フトウエア会社のインフォマティカ<INFA>買収に向けて交渉を進めていると伝わっ
た。同社による買収としては過去最大級の1つとなる見込みだという。
 アルミのアルコア<AA>が上昇。米国と英国がロシアのアルミニウム、銅、ニッケル
の取引に新たな制限を課したことが材料視されている。
 テスラ<TSLA>が下落。EVの需要鈍化に対処するため、世界的に人員を10%以上
削減すると伝わった。また、幹部2名の退社も伝わっている。
 医療施設REITのメディカル・プロパティーズ・トラスト<MPW>が大幅高。ユタ
州の5つの病院の権益を、新たに投資ファンドと設立した合弁会社に譲渡したと発表し
た。
 マリナス・ファーマ<MRNS>が急落。難治性てんかん重積状態を対象としたガナキソ
ロン静注のフェーズ3臨床試験(RAISE)が中間解析の結果、早期の評価完了基準
を満たさなかった。
セールスフォース<CRM> 279.00(-15.32 -5.21%)
ゴールドマン<GS> 402.57(+13.08 +3.36%)
アルコア<AA> 36.84(+1.64 +4.66%)
メディカル・プロパティーズ<MPW> 4.80(+0.81 +20.30%)
マリナス・ファーマ<MRNS> 1.53(-5.99 -79.67%)
アップル<AAPL> 175.09(-1.46 -0.83%)
マイクロソフト<MSFT> 420.84(-1.06 -0.25%)
アマゾン<AMZN> 186.29(+0.16 +0.09%)
アルファベットC<GOOG> 159.51(+0.32 +0.20%)
テスラ<TSLA> 164.93(-6.12 -3.58%)
メタ<META> 505.09(-6.81 -1.33%)
AMD<AMD> 162.13(-1.15 -0.71%)
エヌビディア<NVDA> 884.20(+2.34 +0.26%)
イーライリリー<LLY> 760.20(+8.56 +1.14%)
MINKABU PRESS