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米東部時間午後4時22分
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 39593.66 - 1014.79 (- 2.50%) 39996.93 / 38427.70
ナスダック総合指数 16387.31 - 737.66 (- 4.31%) 16712.37 / 15894.27
S&P500 5268.05 - 188.85 (- 3.46%) 5353.15 / 5115.27
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きょうのNY株式市場でダウ平均は急反落。終値はダウ工業株30種平均が101
4.79ドル安の3万9593.66ドル、ナスダック総合指数が737.66安の1
万6387.31、S&P500が188.85安の5268.05。
ダウ平均の下げ幅は一時2000ドルを超え、前日の急騰の雰囲気は大きく後退し
た。前日はトランプ関税の90日間猶予の発表で歴史的な1日となった。ダウ平均は終
値で3000ドル近く急騰し、ナスダックも12%高と2桁の上昇率を記録。
しかし、市場はこの先の不透明感を払拭できていない。今回の貿易戦争が米経済に長
期的な打撃をもたらすのではという懸念は根強いようだ。ストラテジストからはネガテ
ィブな声が数多く出ている。
「押し目買いをすべきではない」、「米国市場から資金を引き揚げるべき。関税の猶
予期間が延長されたとしても、景気後退の可能性は五分五分」、「すでにダメージは与
えられてしまった。パンドラの箱が開いた。一つの声明で元に戻ることはできない」、
「世界中の企業がすでに受注停止のボタンを押しており、今後発表される決算では多く
の企業が今年の業績見通しを下方修正することが予想される」といった具合。
市場は同時にインフレの長期化も懸念しているが、この日発表の3月の米消費者物価
指数(CPI)は予想を下回り、総合指数は前月比で予想外の低下となっていた。コア
指数も予想以上に低下。ただ、今回の数字がフェド・プットに繋がるかは未知数。この
日も何人かのFOMC委員の発言が伝わっていたが、いずれも、いまは見守るべきとの
姿勢を強調していた。
米株式市場は、明日の米大手銀を皮切りに1-3月期決算のシーズンに突入する。ガ
イダンスを取り下げる企業も出てきているが、非常に不透明な決算シーズンになりそう
な気配も出てきている。
USスチール<X>が反落。トランプ大統領が前日、「USスチールを日本企業に買
収されたくはない」と述べたことが嫌気されている。
医療診断技術を手掛けるルシード・ダイアグノスティクス<LUCD>が大幅安。増資計
画を発表したことが嫌気されている。
家具製造のラブサック<LOVE>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上
回った。ガイダンスも公表し、第1四半期は赤字を見込んでいるものの、26年度通期
は予想を上回る黒字見通しを示した。
ケーブルTV大手のコムキャスト<CMCSA>が下落。アナリストが投資判断を「売
り」に引き下げ、目標株価も従来の35ドルから31ドルに引き下げた。
USスチール<X> 40.87(-4.27 -9.46%)
ルシード<LUCD> 1.25(-0.40 -24.24%)
コムキャスト<CMCSA> 33.68(-1.50 -4.26%)
ラブサック<LOVE> 18.49(+2.56 +16.07%)
アップル<AAPL> 190.42(-8.43 -4.24%)
マイクロソフト<MSFT> 381.35(-9.14 -2.34%)
アマゾン<AMZN> 181.22(-9.88 -5.17%)
アルファベットC<GOOG> 155.37(-5.69 -3.53%)
テスラ<TSLA> 252.40(-19.80 -7.27%)
メタ<META> 546.29(-39.48 -6.74%)
AMD<AMD> 88.70(-8.14 -8.41%)
エヌビディア<NVDA> 107.57(-6.76 -5.91%)
イーライリリー<LLY> 720.91(-32.80 -4.35%)
MINKABU PRESS