経済ニュース

<< 一覧に戻る

2024年06月20日(木)11時48分

東京株式(前引け)=反落、手掛かり材料難でリスク回避の流れに

 20日前引けの日経平均株価は前営業日比246円66銭安の3万8324円10銭
と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億2542万株、売買代金概算は1兆5
030億円。値上がり銘柄数は494、対して値下がり銘柄数は1093、変わらずは
59銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場はリスク回避の地合いとなり、日経平均株価は反落し3万
8000円台前半まで水準を切り下げた。前日の米国株市場がジューンティーンス(奴
隷解放記念日)の祝日で休場だったことから手掛かり材料不足が意識されたが、欧州株
市場でフランスやドイツなど主要国の株価指数が総じて安く、投資家心理を冷やす格好
となった。外国為替市場でドル高・円安方向に振れているものの、これを好感する動き
はまばらとなっている。相変わらず半導体主力どころの上値が重く、全体指数に押し下
げ効果をもたらしている。ただ、日経平均は一時300円あまりの下げで3万8200
円台まで売られた後は下げ渋っている。
 個別では売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が売りに押されたほか、東
京エレクトロン<8035>も冴えない。三菱重工業<7011>は商いを膨らませ強弱観対立
のなかもやや利食いに押される展開。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>な
どメガバンクが売られ、任天堂<7974>も軟調。さくらインターネット<3778>が大幅
安、前日ストップ安に売り込まれたFPパートナー<7388>も下値を探る展開に。半
面、売買代金2位のディスコ<6146>がしっかり、イビデン<4062>が上値を伸ばし
た。第一三共<4568>も買いが優勢。サンケン電気<6707>が急騰、ニッコンホールデ
ィングス<9072>も商いを伴い大幅高。住友理工<5191>も物色人気に。
出所:MINKABU PRESS