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2024年06月14日(金)15時47分

東京株式(大引け)=94円高と3日ぶり反発、日銀会合受け上昇も伸び悩む

 14日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発。この日の日銀金融政策決定
会合を受け相場は後場に上昇に転じたが、買い一巡後は伸び悩んだ。
 大引けの日経平均株価は前日比94円09銭高の3万8814円56銭。プライム市
場の売買高概算は21億5662万株。売買代金概算は5兆3191億円となった。値
上がり銘柄数は1417と全体の約86%、値下がり銘柄数は210、変わらずは19
銘柄だった。
 前日の米株式市場は、NYダウは65ドル安と3日続落。米経済の減速などが警戒さ
れた。この日の東京市場で日経平均株価は軟調にスタートし、一時160円を超す下落
となり前場は11円安で取引を終えた。ただ、昼休み時間中に日銀は金融政策決定会合
の結果を発表。国債買い入れ額を減額していく方針を決め、次回の決定会合において、
今後1~2年程度の具体的な減額計画を決定することとした。この発表を受け、後場に
入り為替の円安が進むとともに、日経平均株価はプラス圏に浮上し一時、3万9000
円を回復し上昇幅は300円を超えた。ただ、上値を追う勢いは弱く買い一巡後は伸び
悩んだ。今日は先物とオプションの清算日が重なる「メジャーSQ」だったこともあ
り、出来高は膨らんだ。
 個別銘柄では、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグルー
プ<9984>が高く、三菱重工業<7011>や日立製作所<6501>、ダイキン工業<6367>
が値を上げた。三菱商事<8058>や東京電力ホールディングス<9501>、川崎汽船<
9107>がしっかり。長期金利が低下したことを受け、三井不動産<8801>や三菱地所<
8802>は値を上げた。
 半面、レーザーテック<6920>やソニーグループ<6758>が安く、三菱UFJフィナ
ンシャル・グループ<8306>やトヨタ自動車<7203>、信越化学工業<4063>が値を下
げた。ファーストリテイリング<9983>や第一三共<4568>、キーエンス<6861>も軟
調だった。
出所:MINKABU PRESS