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日本時間午前6時23分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 154.19 + 0.20 (+ 0.13%) 154.30 / 153.93
ユーロ・ドル 1.1519 - 0.0018 (- 0.16%) 1.1541 / 1.1505
ポンド・ドル 1.3139 - 0.0013 (- 0.10%) 1.3162 / 1.3109
ドル・スイス 0.8081 + 0.0035 (+ 0.43%) 0.8092 / 0.8033
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<きょうの材料>
※経済指標
*米製造業PMI(10月確報)23:45
結果 52.5
予想 52.2 前回 52.2
*ISM製造業景気指数(10月)0:00
結果 48.7
予想 49.5 前回 49.1
※発言・ニュース
*ミランFRB理事
・経済が予測通りなら、再度0.50%ポイントの大幅利下げを主張。
・FRBの金融政策は引き締め過ぎている。
・引き締め政策を継続すればするほど景気後退リスクが高まる。
・民間信用の動向は引き締め環境が隠されている可能性を示唆。
・0.50%ポイント単位の利下げペースを超える必要はない。
・信用問題が政策スタンスを物語る場合がある。
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
・9月の会合以降「状況は大きく変わっていない」
・12月の利下げ判断基準は10月より高め。
・インフレ低下に伴い金利は下がるべき。
・雇用市場よりインフレを若干懸念。
・サービス分野のインフレが懸念材料。
・12月の利上げは未定。
・消費主導で経済はかなり堅調。
*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
・10月の利下げは適切。
・雇用を損なわずにインフレ抑制圧力を維持する必要性。
・12月FOMCに向けFRBは柔軟な姿勢を保つべき。
・データ不足は政策決定を妨げない。
*クックFRB理事
・雇用へのリスクがインフレリスクを上回るため利下げを支持。
・関税効果終了後はインフレ2%達成の見通し。
・インフレ抑制にはFRBの2%目標達成への確固たる姿勢が鍵。
・今後1年間はインフレの高止まりを予想。
・関税の価格転嫁はまだ完了していない。
・労働市場は軟化しているが、その程度は限定的。
・現行政策は引き続き緩やかな引き締め状態を維持。
・関税の影響が持続すれば「強力な対応」も辞さない。
・雇用者数の伸び鈍化は主に移民政策が要因。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
中銀政策金利(11月)12:30
予想 3.60% 前回 3.60%
【NZ】
失業率(2025年 第3四半期)5日06:45
予想 5.4% 前回 5.2%()
雇用者数増減
予想 0.2% 前回 -0.1%(前期比)
予想 -0.2% 前回 -0.9%(前年比)
衆院本会議で代表質問
NZ中銀半期金融安定報告、ホークスビーNZ中銀総裁記者会見
ラガルドECB総裁が欧州経済について講演
※米政府機関閉鎖の影響でカナダ国際商品貿易の発表延期
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きょうのNY為替市場、ドル円は154円台前半での上下動が続いた。この日発表の
ISM製造業景気指数が予想を下回ったほか、仕入れ価格指数が1月以来の低水準とな
ったことで、関税の影響は峠を越したのではとの見方もエコノミストから出ている。そ
のような中、結果を受けてドル安が強まり、ドル円は153円台に瞬間下落する場面も
見られたものの、一時的な動きに留まっている状況。
ドル円は週明けも先週までの流れを継続しており、急速な上げは一服しているものの
高値圏での推移は継続。155円台を視野に入れている。
ドル高の動きもドル円を下支えしている。先週のFOMCを通過して、市場は12月
利下げ期待を後退させている。本日もFOMC委員の発言も複数伝わり、12月利下げ
には慎重姿勢を示している委員が多い印象。米政府機関閉鎖がいまだ続く中、主要な米
経済指標は今週も発表が延期されている中、雇用の冷え込みは認識しているものの、根
強い高インフレが、利下げに向けたFOMC委員の意識を慎重にしているようだ。
一方、日銀も追加利上げに慎重姿勢を示す中、日米金利差の縮小は想定よりも緩やか
との観測から、円キャリートレード加速への期待感は高い。ドル円は、上値では利益確
定売りも出ているようだが、下値での押し目買いも断続的に入るようだ。
ユーロドルは緩やかながらも下値模索が続いており、1.15割れを試す水準まで下
落している。ユーロ自体の動きはなく、専らドルの動きがユーロドルを決定づけてい
る。
ECBは先週、政策金利を据え置いたが、ECBの利下げサイクルはすでに終了して
おり、市場でも来年一杯までは金利は据え置かれると見ている。
一方、ユーロ円はNY時間に入って177円台前半まで下落したものの、177.7
0円付近まで買い戻される展開。こちらは円安がユーロ円を押し上げており、上昇トレ
ンドを継続している状況。
ポンドドルは1.31ドル台での振幅が続いている。下げは一服しているものの、買
い戻す気配もない状況。一方、ポンド円はNY時間に入って201円台に下落する場面
が見られたものの、202円台に戻す展開。21日線付近での推移が続いている。
市場では今週の英中銀の金融政策委員会(MPC)待ちの雰囲気も強い。市場では据
え置きが有力紙されており、利下げの確率は30%程度に留まっている。ただ、一部に
は利下げの可能性も指摘されており、据え置きだったとしても投票は拮抗した内容にな
り、それがポンドを圧迫するとの見方も出ているようだ。
MINKABU PRESS