経済ニュース

<< 一覧に戻る

2024年06月07日(金)15時49分

東京株式(大引け)=19円安と小幅反落、米雇用統計控え様子見姿勢強まる

 7日の東京株式市場で日経平均株価は小幅反落。手掛かり材料難のなか、今晩発表さ
れる米5月雇用統計の発表を前に様子見姿勢が強まった。
 大引けの日経平均株価は前日比19円58銭安の3万8683円93銭。プライム市
場の売買高概算は13億4640万株。売買代金概算は3兆4623億円だった。値上
がり銘柄数は954と全体の約58%、値下がり銘柄数は633、変わらずは60銘柄
だった。
 前日の米株式市場では、半導体関連株が軟調でナスダック指数は4日ぶりに下落し
た。これを受け、東京市場も日経平均株価は値を下げてスタートしたが、下値には買い
が入り一時プラス圏に上昇した。しかし、上値は重く再びマイナス圏に転じ、前場には
前日比で140円超安まで売られる場面があった。後場に入り下げ渋ったものの軟調展
開は続き3万8600円台を中心とする一進一退が続いた。今晩は米5月雇用統計の発
表があるほか、来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合が予
定されるなか、積極的な売買は手控えられ出来高も低調だった。
 個別銘柄では、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<
6857>が安く、ルネサスエレクトロニクス<6723>やソシオネクスト<6526>が軟調。
ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>が値を下げ、トヨタ自動車<
7203>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、ダイキン工業<6367>が下落
した。肥満症治療薬のフェーズ2試験結果に対する失望売りが膨らみ塩野義製薬<4507
>が急落した。
 半面、レーザーテック<6920>が9日ぶりに反発したほか、日立製作所<6501>や信
越化学工業<4063>が高い。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やファーストリ
テイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>が値を上げた。日本郵船<
9101>や三菱商事<8058>、住友電気工業<5802>、楽天グループ<4755>が堅調だっ
た。
出所:MINKABU PRESS