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2025年04月16日(水)16時26分

東京株式(大引け)=347円安、半導体関連中心にリスク回避の売り目立つ

  16日の東京株式市場は朝方から売り優勢で、寄り後に日経平均は下げ幅を広げ
た。一時は600円超下げる場面もあったが、引けにかけ下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比347円14銭安の3万3920円40銭と3日
ぶり反落。プライム市場の売買高概算は16億4582万株、売買代金概算は3兆83
16億円。値上がり銘柄数は643、対して値下がり銘柄数は941、変わらずは53
銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避ムードのなか、日経平均は再び下値を探る展開を強い
られた。前日は欧州株市場が全面高様相となったが、米国株市場は後半に息切れし、結
局NYダウは150ドルあまり下落して引けた。東京市場では出足は強弱観が対立して
いたが、その後は買いが手控えられ、全体指数も次第安の展開となった。トランプ米政
権が打ち出す関税政策や米中間の対立が先鋭化するなか、東京市場でも戻り売りを急ぐ
動きが止まらなかった。米エヌビディア<NVDA>が対中輸出規制に絡む材料で時間
外急落したことや、オランダのASMLホールディング<ASML>が発表した決算が
コンセンサスを下回る内容だったことなどが嫌気され、半導体セクターへの売りが目立
った。後場終盤は買い戻しなどで日経平均は下げ渋ったが、3万4000円台を下回る
水準で着地している。

 個別では、売買代金トップとなった川崎重工業<7012>が安かったほか、ディスコ<
6146>やアドバンテスト<6857>が大きく値を下げた。このほかKOKUSAI EL
ECTRIC<6525>、ローツェ<6323>など半導体製造装置関連の下落が際立ってい
る。ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>も冴えない。サンリオ<8136>も
大きく水準を切り下げた。HIOKI<6866>が値下がり率トップに売り込まれ、大阪
チタニウムテクノロジーズ<5726>の下落も目を引く。ミガロホールディングス<5535
>も安い。

 半面、三菱重工業<7011>が底堅さを発揮し、良品計画<7453>も終始買いが優勢だ
った。トヨタ自動車<7203>が前日比横ばいで引け、スズキ<7269>もしっかり。ニト
リホールディングス<9843>が買いを集めた。NEC<6701>が強い動きで、中外製薬
<4519>も値を上げた。日本調剤<3341>がストップ高、GMOインターネット<4784
>も急騰した。ボードルア<4413>、東宝<9602>、クリエイト・レストランツ・ホー
ルディングス<3387>なども物色人気に。

出所:MINKABU PRESS