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2025年04月16日(水)22時29分

NY外国為替序盤=再び下値模索

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日本時間午後10時27分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  142.44 - 0.77 (- 0.54%) 143.28 / 142.05
ユーロ・ドル 1.1363 + 0.0081 (+ 0.72%) 1.1392 / 1.1281
ポンド・ドル 1.3264 + 0.0033 (+ 0.25%) 1.3292 / 1.3222
ドル・スイス 0.8145 - 0.0088 (- 1.07%) 0.8235 / 0.8129
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 日本時間午後10時27分現在のドル円は1ドル=142.44円。きょうの為替市
場でドル円は再び下値模索となり、一時142円割れをうかがう展開も見せていた。ド
ル安が続いているほか、本日はトランプ政権によるエヌビディアの中国向け輸出に対す
る規制によるリスク回避の円高も加わっているようだ。
 トランプ関税の緩和措置への期待もあり、市場は落ち着きを取り戻しているものの、
改善しているわけではない。貿易戦争に対する懸念から米資産への需要が落ち込み、一
時的な回復後にドルは再び下落。貿易紛争に収束の兆しが見られない中、ドルはG10
通貨のほぼ全てに対して下落している状況。ストラテジストは「不確実性と関税強化の
議論は、米資産からのリスク回避、つまりドル売りを促している」と指摘している。
 ドル円は142円に強い下値サポートが観測されているが、その水準を完全にブレイ
クするようなら「140円までは早い」との指摘も出ている。
 本日は日本時間の午前2時半頃からパウエルFRB議長の講演が予定されている。追
加利下げに対する慎重姿勢に変化はないものと見られているが、米国債が過度に不安定
な動きをするようであれば、FRBが介入するとの観測も流れている。その辺のヒント
が何か出るか注目される。
 赤沢経済再生相が本日からワシントンを訪問し、ベッセント財務長官やグリアUST
R代表と協議を行う予定となっている。市場も成り行きを注目しているが、その協議に
トランプ大統領が「自身も出席する」と述べていた。超厚遇?のようだ。
 トランプ政権は、日本やその他の軍事同盟国と合意に達し、中国に対する経済的圧力
をかけるための共同の取り組みを行うことを想定している。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測さ
れていない。
16日(水)
141.00(5.3億ドル)
MINKABU PRESS