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2024年06月05日(水)11時52分

東京株式(前引け)=続落、一時500円近く下げる場面も

 5日前引けの日経平均株価は前営業日比309円86銭安の3万8527円60銭と
続落。前場のプライム市場の売買高概算は8億6061万株、売買代金概算は2兆39
78億円。値上がり銘柄数は430、対して値下がり銘柄数は1164、変わらずは5
4銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場はリスクオフの地合いが加速し、日経平均は一時500円
近い下げをみせる場面があった。前日の欧州株市場がほぼ全面安に近い形となったが、
米国株市場では米長期金利の低下を好感して、主要株価指数が揃って上昇した。しか
し、外国為替市場でドル売りの流れが強まり、一時1ドル=154円台まで急速に円高
方向に振れたことが、東京市場では半導体関連など中心に売りを誘う格好となり全体指
数を押し下げた。国内金利も低下基調にあることで銀行株も安い。一方、不動産など内
需株に物色の矛先が向いたことで、日経平均も売り一巡後は下げ渋る展開となってい
る。なお、個別株は全体の7割の銘柄が下落した。
 個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>、同2位のディスコ<6146>がい
ずれも軟調なほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、TOWA<
6315>など半導体製造装置関連が安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
などメガバンクも売りに押された。トヨタ自動車<7203>が軟調、リクルートホールデ
ィングス<6098>も大きく利食われた。このほか、博報堂DYホールディングス<2433
>が急落した。半面、ソフトバンクグループ<9984>が逆行高、霞ヶ関キャピタル<
3498>も上昇、第一三共<4568>も買いが優勢だった。永谷園ホールディングス<2899
>が値上がり率トップ、ロート製薬<4527>も高い。
出所:MINKABU PRESS