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2024年05月28日(火)15時58分

東京株式(大引け)=44円安、手掛かり材料難で買い手控えられ小反落

 28日の東京株式市場は朝方こそ買い優勢の場面もあったが続かず、日経平均は買い
一巡後はマイナス圏に沈み、狭いゾーンでの弱含みもみ合いに終始した。
 大引けの日経平均株価は前営業日比44円65銭安の3万8855円37銭と反落。
プライム市場の売買高概算は15億47万株、売買代金概算は3兆7244億円。値上
がり銘柄数は631、対して値下がり銘柄数は955、変わらずは63銘柄だった。
 きょうの東京市場は方向感が定まらず、買い手控えムードのなか、日経平均は結局小
幅マイナス圏で着地した。前日の米国株市場がメモリアルデーで休場だったため、手掛
かり材料難のなか上値も重かった。国内の長期金利上昇が嫌気され半導体関連などハイ
テクセクターに逆風が意識され、全体指数の上値を重くした。日銀による金融緩和政策
の変更を警戒する動きで、国内長期金利の上昇も止まらず投資マインドを冷やす格好と
なっている。ただ一方では、金利高が追い風となる銀行や生保など金融株が堅調だった
ほか、電力や海運などにも投資資金が流れ込み相場を下支えした。売買代金は3兆70
00億円台で前日よりは膨らんだものの、4兆円台を割り込む水準が続いている。
 個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が大きく下値を探り、東京
エレクトロン<8035>も冴えない。ルネサスエレクトロニクス<6723>、TOWA<
6315>、SCREENホールディングス<7735>なども軟調だった。日本新薬<4516>
がストップ安に売り込まれ、コーア商事ホールディングス<9273>が急落、エクセディ
<7278>、ニッパツ<5991>も大幅安となった。
 半面、売買代金2位に食い込む活況商いとなったディスコ<6146>が上値追い、ソシ
オネクスト<6526>も高い。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本郵船<9101>
など海運株も買いを集めた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友
フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも上昇した。ニデック<6594>が頑
強、北海道電力<9509>も物色人気。東北電力<9506>は値上がり率トップに買われ
た。古河電気工業<5801>の上げ足も目立つ。レノバ<9519>も大幅高を演じた。
出所:MINKABU PRESS