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2025年01月08日(水)06時28分

NY外為市況=ドル買い強まる

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日本時間午前6時27分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  157.97 + 0.35 (+ 0.22%) 158.42 / 157.38
ユーロ・ドル 1.0342 - 0.0048 (- 0.46%) 1.0434 / 1.0341
ポンド・ドル 1.2479 - 0.0041 (- 0.33%) 1.2576 / 1.2477
ドル・スイス 0.9095 + 0.0049 (+ 0.54%) 0.9096 / 0.9023
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<きょうの材料>
*貿易収支(11月)22:30
結果 -782億ドル
予想 -783億ドル 前回 -736億ドル(-738億ドルから修正)
*ISM非製造業景気指数(12月)0:00
結果 54.1
予想 53.5 前回 52.1
*米求人件数(11月)0:00
結果 809.8万人
予想 774.0万人 前回 783.9万人(774.4万人から修正)
【カナダ】
*国際商品貿易(11月)22:30
結果 -3.2億カナダドル
予想 -9.0億カナダドル 前回 -5.4億カナダドル(-9.2億カナダドルから修正)
*米10年債入札結果
最高落札利回り 4.680%(WI:4.678%)
応札倍率    2.53倍(前回:2.70倍)
*トランプ氏、金利は高過ぎる
・自身の私邸であるマールアラーゴで会見
・金利は高過ぎる。
・メキシコ湾をアメリカ湾に名前の変更する意向。
・パナマ運河の管理についてパナマと協議中。
*ボウマンFRB理事が最有力候補
 前日に銀行監督担当のバー副議長が副議長の担当は退くとと発表されたが、その後任
としてボウマンFRB理事が最有力候補と伝わっている。ニュースサイトのセマフォー
が関係者の話として伝えた。
*バーキン・リッチモンド連銀総裁
・関税変更の影響を受ける企業は機敏に対応しなければならない。
・FRBは2%目標に強くコミット。
・さらなる価格上昇圧力がある場合、金利をよりタイトにしなければならない。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
 政策決定において当局は慎重であるべきだとの見解を示した。インフレ抑制の進展に
波があることや、物価安定目標達成のために金利を高水準に維持し過ぎて失敗する可能
性に言及した。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
消費者物価指数(月次)(11月)09:30
予想 2.2% 前回 2.1%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ製造業新規受注(11月)16:00
予想 -0.2% 前回 -1.5%(前月比)
予想 3.0% 前回 5.7%(前年比)
ユーロ圏景況感指数(12月)19:00
予想 95.6 前回 95.8
ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(11月)19:00
予想 1.5% 前回 0.4%(前月比)
予想 -1.4% 前回 -3.2%(前年比)
【米国】
ADP雇用者数(12月)22:15
予想 14.0万人 前回 14.6万人(前月比)
日銀「需給ギャップと潜在成長率」
FOMC議事録(12月17日-18日開催分)
ビルロワドガロー仏中銀総裁が挨拶
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 きょうのNY為替市場、この日発表の米経済指標が予想を上回る内容となったことで
ドル買いの反応が見られ、ドル円は一時158円台半ばまで上昇した。
 11月の米求人件数と12月のISM非製造業景気指数が発表になったが、米求人件
数は5月以来の水準に上昇し、全体の労働力に対する求人の割合を示す求人率も4.
8%に上昇。離職率は1.9%に低下し、米労働者は転職を躊躇していることが引き続
き示された。ISM指数も予想以上に上昇し、仕入れ価格が23年2月以来の高水準に
上昇していた。
 ただ、欧州通貨の下落でクロス円が下げたことや、米株が軟調に推移したこともあ
り、円高の動きがドル円の上値を抑え、上げを戻している。
 ユーロドルは1.03ドル台に再び下落。一時1.0435ドル付近まで上昇し、本
日1.0410ドル付近に来ている21日線を上回っていたが、本日も上値を抑えられ
た。
 米国では2期目のトランプ政権発足への準備が進む中、ユーロドルのパリティ(1.
00ドル)への下落が取り沙汰されている。今月20日の大統領就任式後に実現する公
算が大きいとの見方も出ているようだ。先週は1.02ドル台前半まで下落したが、値
ごろ感の買いも出たものの、21日線は回復できていない。下向きのトレンドが続いて
いる格好だが、オプション市場ではパリティー到達のリスクに備えた取引が活発化して
いる。
 パリティまでさほど距離がないことから、トランプ氏の就任式か1月末のFOMCと
ECB理事会までには到達するとの見方も出ているようだ。
 ポンドドルは1.25ドルを割り込む展開。本日は英30年債利回りが1998年以
来の高水準を付けていた。英国債は年初から新規供給が相次ぐ見通しで、ブレア首相時
代の98年以来となる5.22%に一時上昇。
 この日は30年債入札が行われ、応札倍率は2023年以来の低水準だった。供給に
対する懸念がなお残っていることが浮き彫りとなっている。ただ、利回り上昇を受けて
ポンドを買おうという動きはない。
MINKABU PRESS