経済ニュース

<< 一覧に戻る

2025年05月09日(金)16時09分

東京株式(大引け)=574円高と大幅続伸、1カ月半ぶり3万7500円台

 9日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸。トランプ関税に対する警戒感が後退
し円安が進むなか、日経平均株価は3万7500円台に乗せ1カ月半ぶりの高値圏に上
昇した。
 大引けの日経平均株価は前日比574円70銭高の3万7503円33銭。プライム
市場の売買高概算は26億4904万株。売買代金概算は5兆7309億円となった。
値上がり銘柄数は1282と全体の約78%、値下がり銘柄数は311、変わらずは4
2銘柄だった。
 前日の米株式市場では、米英の関税交渉が成立したことが好感されNYダウが254
ドル高と続伸。リスク回避姿勢が後退し週末に予定されている米国と中国の閣僚級協議
に対する期待も膨むなか、為替は一時1ドル=146円台に乗せる円安が進行した。こ
れを受け、日経平均株価は買い優勢となり、寄り付きで3万7000円台を回復。半導
体関連などハイテク株や自動車株、銀行株など主力株が買われた。上昇基調を強めるな
か、後場も堅調な展開は続き、3月27日以来、1カ月半ぶりに3万7500円台に乗
せて取引を終えた。TOPIXは11日連続で上昇した。ただ、大手重工や医薬品、海
運株などは軟調だった。株価指数オプション5月物の特別清算指数(SQ)値は3万7
572円13銭だったとみられている。
 個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<
8035>が高く、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が上昇した。ソフトバンクグル
ープ<9984>やファーストリテイリング<9983>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・
グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が買われ、花王<4452>や
味の素<2802>が値を飛ばし、NTTデータグループ<9613>が急伸した。
 半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が安く、日本郵船<9101>や川崎汽
船<9107>は値を下げた。武田薬品工業<4502>や中外製薬<4519>が軟調。ダイキン
工業<6367>が売られ、任天堂<7974>が安い。
出所:MINKABU PRESS