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2025年05月19日(月)16時11分

東京株式(大引け)=255円安と4日続落、米国債格下げの影響警戒し軟調

 19日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落。米大手格付け会社が米国債の格付
けを引き下げたことによる影響が警戒され、全体相場は軟調に推移した。
 大引けの日経平均株価は前週末比255円09銭安の3万7498円63銭。プライ
ム市場の売買高概算は16億7081万株。売買代金概算は3兆8215億円となっ
た。値上がり銘柄数は826と全体の約50%、値下がり銘柄数は750、変わらずは
55銘柄だった。
 前週末16日の米株式市場では、NYダウが331ドル高と続伸したが、大手格付け
会社ムーディーズ・レーティングスが取引終了後に米国債の信用格付けを「Aaa」か
ら「Aa1」に引き下げを発表。この米国債格下げの影響が警戒されるなか、週明け1
9日の日経平均株価は下落してスタート。朝方には前週末に比べ200円を超える下落
となり、3万7500円まで値を下げる場面があった。為替相場は午前10時頃に一時
1ドル=144円台後半へ円高が進んだ。売り一巡後は値頃感からの買いも流入し、下
げ渋る動きをみせたが、後場に入り再び売りが膨らみ午後1時過ぎには一時300円を
超える下落となった。米株価指数先物が下落し、今晩の米国市場の動向が警戒された。
大引けにかけては3万7500円を上値とする一進一退が続いた。海運株が売られ薬品
株が買われた。
 個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<
8035>が安く、ソフトバンクグループ<9984>やIHI<7013>、ファーストリテイリ
ング<9983>が軟調。日本郵船<9101>や商船三井<9104>が売られ、任天堂<7974>
やサンリオ<8136>、アシックス<7936>、SMC<6273>、KDDI<9433>が下落
した。
 半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が高く、三菱UFJフィナンシャ
ル・グループ<8306>やトヨタ自動車<7203>、村田製作所<6981>、楽天グループ<
4755>が堅調。第一三共<4568>や武田薬品工業<4502>、中外製薬<4519>が値を上
げ、フジ・メディア・ホールディングス<4676>が買われた。
出所:MINKABU PRESS