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2025年05月28日(水)00時41分

米株式市場序盤=ダウ平均は大幅反発

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米東部時間午前11時39分現在
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 42176.72 + 573.65 (+ 1.38%) 42180.09 / 41849.04
ナスダック総合指数  19112.79 + 375.58 (+ 2.00%) 19128.74 / 18961.69
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 きょうのNY株式市場、ダウ平均は大幅反発。連休中にトランプ大統領の関税政策が
再び急変している。前日比は、ダウ工業株30種平均が573.65ドル高の4万21
76.72ドル、ナスダック総合指数が375.58高の1万9112.79。
 トランプ大統領はEUに対する関税を6月1日から50%に引き上げる方針を示して
いたが、それを7月9日に延期すると発表した。市場は、トランプ大統領の貿易政策の
朝令暮改に慣れてきている面もあるが、本日は素直にポジティブな反応を見せている。
 一方、米国債利回りが低下しており、30年債が5%を下回っていることもフォロー
となっている模様。日本政府が債券市場の安定化策を検討しているのはとの観測がいく
つか伝わったことで、急上昇していた日本国債の超長期債利回りが低下している。日本
国債の利回り低下は、本邦勢の米国債への需要とそれに伴うドル資産の安定に繋がると
考えられている模様。
 ただ、警戒感は依然として根強い。ストラテジストによると、「米財政赤字と世界貿
易に関する懸念から、先週は弱気ポジションが増加した。先週のボラティリティ急上昇
は4月ほど劇的ではないが、VIX先物の期限構造を単純に分析すると、市場は依然と
して穏やかな状況には程遠いことが示されている」といった声も聞かれる。
 トランプ大統領のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトラン
プ・メディア&テクノロジー<DJT>が時間外で大幅高。同社は、ビットコインなどの
暗号資産(仮想通貨)を購入する目的で、株式発行で20億ドル、転換社債で10億ド
ルの計30億ドルの増資計画が伝わった。
 AI向けクラウドサービスを手がけるコアウィーブ<CRWV>が大幅続伸。今月の決算
発表をきっかけに買いが強まっているが、本日も上値追いの動きが続いている。ただ、
最近の株価上昇で上値余地は制限されているとの指摘も出ている。
 バイオ医薬品のプロセナ<PRTA>が大幅安。同社は連休前に、ALアミロイドーシス
治療薬の「ビルタミマブ」に関する臨床試験(第3フェーズ)が主要評価項目を達成せ
ず、開発を中止すると表明した。
 企業向けデータ管理サービスを手掛けるインフォマティカ<INFA>が続伸。連休前の
引け間際にセールスフォース<CRM>が同社の買収交渉を進めていると伝わった。その
流れが連休明けも続いている。取引開始前に1株25ドルでの買収合意で近いとも伝わ
った。
 USスチール<X>が上昇。日鉄がUSスチールを1株55ドルで買収と伝わった。
 ロケット・ファーマ<RCKT>が急落。臨床試験中の患者が毛細血管漏出症候群に関連
する予期せぬ重大事象により死亡したと発表した。同社は包括的な根本原因分析を実施
中で、FDAと協議中だという。
トランプ・メディア<DJT> 22.99(-2.74 -10.63%)
USスチール<X> 53.06(+1.05 +2.02%)
コアウィーブ<CRWV> 118.45(+15.71 +15.29%)
プロセナ<PRTA> 4.56(-2.02 -30.70%)
インフォマティカ<INFA> 23.87(+1.32 +5.83%)
ロケット・ファーマ<RCKT> 2.50(-3.78 -60.21%)
アップル<AAPL> 199.23(+3.96 +2.03%)
マイクロソフト<MSFT> 457.82(+7.64 +1.70%)
アマゾン<AMZN> 205.45(+4.46 +2.22%)
アルファベットC<GOOG> 173.16(+3.57 +2.11%)
アルファベットA<GOOGL> 171.99(+3.52 +2.09%)
テスラ<TSLA> 355.36(+16.02 +4.72%)
エヌビディア<NVDA> 135.09(+3.80 +2.89%)
メタ<META> 637.25(+10.19 +1.63%)
AMD<AMD> 115.16(+4.85 +4.40%)
イーライリリー<LLY> 724.03(+10.32 +1.45%)
MINKABU PRESS